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どうもやる気がおきない

最近、どうもやる気がおきない問題を抱えています。

こんな時は飛行機に飛び乗って南の島でぼんやり過ごしたいな。国内の温泉旅行でも大満足だし、何なら近所の公園でもいいから一日中空を見上げてぼーっとしていたい。やる気のおきなさに負けそう。明日は会社をお休みしようかな。と、そんな時にふと頭をよぎる言葉。

”吾輩は本読みである。やる気はまだ無い。”

そうだ、読書をしよう!そんなわけで、突っ込みどころ満載のゆるすぎる脱力系読本を、愛と感謝を込めてご紹介します。 モチベーションを上げるための自己啓発本や、やる気スイッチの科学的対処法を解くノウハウ本を読む元気さえない日もあるはずだから。

■『スットコランド日記』宮田珠己(著)

スコットランドかと思ったら、「スットコランド」。タイトルからしてふざけている本書。マンションの窓からの景色を薄目で眺めると、まるでスコットランドに似ているからなのだとか。いかに仕事をさぼってゆるく楽しく過ごせるか。どうでもいい日常を書かせたら天下一品の著者だけあって、ためになる情報は一切なく、読んだ先から忘れていく内容に驚きと感動を覚える。ゆるすぎる日記は考えることに疲れた時の処方箋。

■『醤油鯛』沢田佳久(著)

駅弁で見かける魚の形の醤油入れの「醤油鯛」。その醤油鯛をただひたすら紹介している本。鯛にもそれぞれの表情があり、サイズも様々。尾ひれや背びれ・胸びれが個性豊かだ。うろこが表現されている鯛もあり細部にまでこだわる作り手の魂がみられる。そして何より分類学者である著者が本気で醤油鯛にはまっているところが凄すぎる。25年という長すぎるコレクション暦に脱帽すると同時に牧歌的な平和感が伝わるのは私だけだろうか。

■『腰痛探検家』高野秀行(著)

探検家と言うと強靭な身体で世界中を旅するイメージがあるが、本書はよれよれ感漂う腰痛持ちの爆笑腰痛治療体験記。西洋医学、東洋医学、民間療法、運動療法、ついには獣医に心療内科…。どこかズレのある治療に首をかしげつつも約20カ月もの間、真面目にこなす。これもひとえに酷い腰痛のなせる業なのか。感動的なラストに向けて一気読み間違いなしの一冊。

翌朝、本達のおかげで会社に行けるまで気分が回復しました。ゲリラ豪雨の中、ぼんやり出社すると社内で雨漏りが発生していて、まさかの支店長の机だけピンポイントでびしょぬれになるという珍事件が勃発。支店長の焦る姿に社内がてんやわんやでした。現実世界の日常もなかなかエッジの効いた出来事はあるものだと、少しだけ気分がのってきた今日この頃です。

支店長、あなたの不幸はちょっぴり蜜の味がしました。

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