世界文学・海外文学を読もうKURI
私は、日本語しか読めません。たまに日本語も怪しい時があります。時々電車などで原書を読んでいる方をお見かけすると羨ましく思いますが、出版社の定性的な物差しによって選ばれたものが書籍となり日本語に翻訳されて、私は今、十分なくらいの世界文学や海外文学を読むことができています。
その「定性的の物差し」は時代と共に揺らぐことがあります。例えば1913年のイギリスにおいて同性愛は犯罪でした。よって同性愛を描いた『モーリス』は、その当時禁書でした。内輪でひっそり回し読みするだけの“名もなき読み物”でしかなかったのです。名著の灯りは消えることなく読み継がれ、1967年に同性愛が法律で認めらたのち、1971年にようやく出版化されました。ですが、時代に翻弄された名作が世に出たのは、皮肉なことに作家の死後のことです。現代はLGBTSなど多様性を認めて自分らしく生きることが比較的人権として守られていますが、イギリスにおいてその自由はわずか50年前に許された一つの歴史の流れでしかありません。
時代を越え、国境を越えた本達を、思う存分読めることができる環境と現代に感謝して、読みたい世界文学や海外文学をハッスル全開で決めたら、衝動買いを防ぐために以下のことを調べた後に購入しています。最近は入手方法も多様化しており、見落としがちな点もありますので再確認の意味で。挫折せずに完読できる一つのバロメーターにもなります。(とかなんとか言って結局は購入していますが。)
1.文庫?ハードカバー?
紙の本を前提とすると、サイズや重さは重要です。電車の中やお風呂場で読む場合は文庫が望ましく、装丁を楽しみたいのならば断然ハードカバーです。
2.値段
世界文学・海外文学は全般的に値段が高く、気を付けないと散財してしまいます。高額の書籍は中古で購入することもあります。
3.ページ数
400ページを超える作品は積読になる可能性が高いので注意して購入します。長編作品は図書館から借りても返却日までに読み切れないことが多く悩ましいですね。
4.入手可能さ
新刊の世界文学・海外文学は比較的本屋からすぐに消えてしまうことが多いです。絶版という落とし穴もあるのでその場合は図書館や古本屋を利用しています。
5.翻訳の年代
なるべく版が新しいものを選び、現代語に近い翻訳で読んでいます。新訳の本は文字も大きく改定されていたり、注釈がより丁寧に書かれていることも多いです。
6.出版社
古典書などは複数の出版社から販売されていることも多く、とても迷います。値段や入手の手軽さで選びがちですが自分の肌感にあった文章で読むと完読できたりします。
世界文学・海外文学を読まないのはもったいないです。読書ライフを謳歌しましょう!
【投稿者】KURI