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これまでの読書会

第128回朝の横浜読書会KURIBOOKS

■2023年11月26日(日)9:00-11:00 雨
■参加者11名でした。


冷たい雨が降る中、ご参加いただきありがとうございました。
横浜駅近辺の遅延はなかったようで良かったです。
横浜読書会KURIBOOKSは遅刻・早退は自由です。
無理のないようにご参加いただけると幸いです。

テーマや課題の本はなく、自由に本を持ち寄りました。

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実際にお持ちいただいた本は、エッセイを中心にSF小説、ミステリ小説、漫画、絵本など様々なジャンルが集まり、紹介されました。比較的お料理に関する本が多かったように思います。

以下、簡単に本の内容を記します。

■ご紹介いただいた村上春樹作品は、現実と異世界とが交差する物語です。ストーリー展開に正しさや真実を求めるのではなく、世界観を堪能するのが醍醐味のように思えます。どちらかと言うと村上作品は映画より舞台との相性の方が良い、というのも大きな発見でした。実際、他の村上春樹作品の舞台を観に行ったことがあるようで、素晴らしかったとお話していました。

■パスタでたどるイタリア史の本は、イタリア旅行をきっかけに読まれたそうです。パスタは古代ローマ時代からすでに食べていたようで調理法は今とは違い、焼いたり揚げたりしていたそうです。中世になると虫歯事情もあって、やわらかい食べ物が好まれるようになり、ゆでる調理法が中心になっていったとのこと。後、大航海時代に自国にトマトを持ち帰ったことで、現代ではよくあるトマトソースを絡めて食べる調理法が一般化していったそうです。本書の話の流れから、参加者全員でヨーロッパ旅行の話で盛り上がりました。ローマよりイタリアの方が断然お料理が美味しいそうです。

■台湾の男性と結婚した日本人女性が、コロナ禍の時代に台湾に住んで感じたことを、万華鏡をのぞくように書き綴ったエッセイ。ジェンダー、文化、歴史など様々な角度から掘り下げています。台湾人からすると日本人である自分はマイノリティーなのですか、違和感なく生活できており、どこか「守られている」と感じたそうです。そんな台湾人の暖かな人柄は、親日国であるということと、原住民が1割しかいない国民性が理由の一つなのかも知れないと、参加者全員で考察しました。

■香川県小豆島でヤギと暮らす奮闘記。ヤギがどんどん増えていき、ヤギを飼っているのか、自分がヤギに飼われているのかわからなくなるお話。エンターテイメントノンフィクション作家らしい視点で最後まで読ませる著者らしい作品です。本書を読んで小豆島には住んでみたいとは思ったけれど、ヤギを飼おうとは思わないとおっしゃっていたのが印象的でした。

■人間関係が苦手な料理人が皿洗いから一流のフランス料理人になるまでのヒューマンドラマ。正解のない問いに対しての物語が描かれていると感想をおっしゃっていたのが印象的でした。8巻まで出ているようで読み応えがある漫画作品です。参加者さんが過去に経験した飲食店のアルバイトの話で盛り上がりました。

■今、上映中の映画原作。著者であるビートたけしはハードボイルドの印象しかないのですが、本作品は文芸小説のようです。主人公のインテリアデザイナーが喫茶店でとある女性と出会うことから物語が始まります。デジタルツールを一切使わずに親交を深めていく姿に、古き良き時代を感じると同時に、不便さよりも憧れを抱く感じがあるとおっしゃっていました。読んでみたくなる一冊。

■横浜にあるポルトガル料理の店に行くことになり、本書・ポルトガル料理の本を読むきっかけになったようです。ポルトガル料理は、かしこまったコース料理というより、どちらかと言うと家庭料理に近いスタイルの食事が代表的のようです。魚介やお米を使った素朴な料理が並ぶ本に心がほっこりしました。横浜のポルトガル料理店のお料理も美味しかったようです。店主はその本の著者をご存知だったようで、本のおかげで話に華がさいて楽しめたとおっしゃっていました。

■スペースオペラ!宇宙戦争の物語。100年間コールドスリープ(冷凍人間)となり、敵地で眠っていた主人公が、目覚めて味方の土地へと旅する物語。12巻あるようで、作品の内容もさることながら、1巻目の値段が840円だったのが18巻目の現在は約1848円。翻訳本の値段の高騰が半端ないと参加者全員で驚いていました。

■多才な森博嗣の最新作の小説。店名も店主もわからない料理店がある。先輩から教えてもらった電話番号から予約をして、知らない女の子と食事をとるというルールのミステリアスなお店で、謎だらけ。主人公がその店に通い始めるようになり、心奪われていくという話。得体の知れない、でもどこか魅力的な透明感のある物語。

■謎解きより世界観を楽しむミステリ小説、プロットよりも勢いを楽しむミステリ小説、歴史地理教育、話すより聞くことが大切と説く新書、、、と、流れるように4冊の本をご紹介いただきました。聞く技術は具体的実践法が記されていて参加者の皆さんは興味津々でした。「傾聴」ではなく「会話の中での聞く」技術は一見簡単なようですが、実はとても難しいのだなと感じました。

以上、ご紹介いただいた本すべてが大変興味深く、読みたい本がまた増えてしまいました。

本当に、楽しかったです。

ご参加いただきました皆様ありがとうございました。

また読書会でお会いしましょう。

■今月の皆さんへの質問です。
自己紹介の時に、すべての読書会の参加者の方へ聞こうと思っています。

【住んでみたい場所】
本厚木、ベトナム、港町、軽井沢、温泉地(長野、諏訪湖周辺)、オーストラリア、長野、図書館、和歌山、ホテル住まい、台湾、元町、商店街、職場から近いところ、昭和にあった学校に住み込みで住んでいた用務員のような生活

一週間の始まりの朝を気持ちよく過ごしていただくために
知的好奇心を解き放つ出会いの場として
ぜひ横浜読書会KURIBOOKSへ遊びに来てください。

【投稿者】KURI

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