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これまでの読書会

第3回(4/24)女子限定・横浜読書会

■参加者6名、初参加は3名でした。

 

お題は「友だち」です。絵本が多かったのは大きな気付きでした。「友だち・友情・親友」は絵本が得意とするテーマなのですね。確かに最近の小説やビジネス書など、直ぐに思い浮かぶ本はありません。どちらかと言うと、教科書で読んだ福沢諭吉『こころ』、武者小路実篤の『友情』や太宰治の『走れメロス』の文芸書に偏りがちです。

親友に定義があるとしたら、みなさんはどのように考えますか?年を重ねる度にその答えは変わるかもしれませんが「お互いの幸せを願える関係」との話に全員が大きく頷いていました。また、たとえ年賀状を交わすだけの間がらであっても、あらゆる人生の転機を迎えても繋がりを持ち続けていられることは貴重な友達でしょう。大切にしたいと思います。

友だちに関する感動的なエピソードやちょっと怖い話(笑)も女子会ならでは。単純と誠実さが込められているからさっぱりしていて後に引かない。まことに寛容おおらかな会でした。

実際、本を手に取ってそのサイズ感や色合いを感じて欲しい今回の本達に捧げる第3回横浜読書会KURIBOOKSスタートです。

【ご紹介頂いた本】

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『ぼくたちと駐在さんの700日戦争〈1〉』ママチャリ

ぼくたちと駐在さんの700日戦争〈1〉(小学館文庫)の詳細を見る
『ぼくたちと駐在さんの700日戦争〈3〉 』ママチャリ

ぼくたちと駐在さんの700日戦争〈3〉 (小学館文庫)の詳細を見る
主人公・ママチャリとその仲間たちの「友情」を描いたおバカで笑える青春ストーリー。彼らの敵は、もちろん駐在さん。横書きの本を甘く見てはいけない。悔しいくらいに大爆笑すること間違いない。
 
 
『開口閉口』開高健

開口閉口 (新潮文庫)の詳細を見る
「黒メガネが、いきなり倒れるとき」黒メガネとは野坂昭如のこと。仕事仲間である彼は、サウナでも黒メガネを外さず、その表情をうかがい知ることはできない。どこから読んでも、何度読んでも面白いエッセイ集。
 
 
『目のつけどころはシニアに学べ』根本明

目のつけどころはシニアに学べの詳細を見る

たとえば40歳年上の人生の大先輩と良い関係を築けたとして、果たしてあなたは彼を「友人」とよべるだろうか。囲碁を通して世代を超えた友人を築く新たな世界を描く。

 

『コルシア書店の仲間たち』須賀敦子

コルシア書店の仲間たち (文春文庫)の詳細を見る

著者がミラノで暮らした際、生活の中心だったコルシア書店とその周辺の「仲間たち」の物語。ノスタルジックな感傷を空虚とせず、静謐に書きあげた一冊。

 

『トゥートとパドル―』ホリー・ホビー

トゥートとパドル―ふたりのすてきな12か月の詳細を見る
内向的なパドールと外交的なトゥート。性格がまるで正反対のふたりは一緒に暮らす「仲良し」な関係だ。ある日トゥートが大旅行へと出かける事になる。絵が繊細でかわいすぎる。
 
 

『うさこちゃんのだいすきなおばあちゃん』ディック・ブルーナ

うさこちゃんのだいすきなおばあちゃん (4才からのうさこちゃんの絵本セット1) (ブルーナの絵本)の詳細を見る

『うさこちゃんと たれみみくん』ディック・ブルーナ

うさこちゃんと たれみみくん (3才からのうさこちゃんの絵本セット2) (ブルーナの絵本)の詳細を見る

新しくクラスに来たダーンは耳がたれている男の子。「お友だち」のダーンが「たれみみ」と呼ばれることに心を痛めるミッフィーは勇気を持ってみんなにあるお願いをすることに・・・。他『うさこちゃんのだいすきなおばあちゃん』

『ミッフィーからの贈り物 』ディック・ブルーナ

ミッフィーからの贈り物 ブルーナさんがはじめて語る人生と作品のひみつ (講談社文庫)の詳細を見る
※こちらも絵本とあわせてご紹介。
 
 
 
『スロウハイツの神様(上) 』辻村深月

スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)の詳細を見る
『スロウハイツの神様(下) 』辻村深月

スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)の詳細を見る
新進気鋭のクリエイター6人が暮らすスローハイツ。性格の異なる個性が魅力的に描かれ、友人関係の繋がりがとても良く書かれている。スーの恋事情を友情はどこまで支えられるか。

 

『夜のピクニック 』恩田陸

夜のピクニック (新潮文庫)の詳細を見る

高校行事最後の歩行祭。それは夜を通して80キロの長距離をただひたすら歩く伝統行事のことだ。親友たちと想い出を語りつつ歩く道のりに青春と一言では片づけられない葛藤もある。

 

『放課後の音符』山田詠美

女子高生の恋愛を絡めた8つの短編集。新鮮な気持ちを美しい言葉で表現している。放課後が好きな女の子たちへ筆者が贈る物語。
 
 
『ここはグリーン・ウッド 1 』那州雪絵

ここはグリーン・ウッド 1 (白泉社文庫)の詳細を見る

80年代の「はなとゆめ」を代表する傑作。名門男子校の寮を舞台に繰り広げる鮮やかな学園生活。お互いの関係の距離感覚を微妙にはかりながらクラス寮生活の楽しさと青春生活をピュワにお届けする。

 

参加者の皆さまありがとうございました。

加筆、訂正受け付けております。気軽にご連絡を頂けると嬉しいです。

 

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