REPORT
これまでの読書会
※(2/20)港北区生涯学級「本からつながるひととまち」
快適な空間は使う人の知恵が織り込まれています。
本棚に納められた書籍と目線の高さがほどよく一致する心地よさや、手の届く高さに納まる本達の絶妙な位置感覚を港北図書館に感じました。
そんな港北図書館の会議室にて、小雨の降る2月20日(土)13:30-15:00 「本をきっかけに人とつながる地域とつながる 平成27年度港北区生涯学級「本からつながるひととまち」」の第5回「本をきっかけに気軽に交流!読書会体験」を行いました。区役所とボランティアの方が一緒に講座を運営されており、いたれりつくせりの環境に本当に感謝いたします。年齢、職業、性別問わず14名の参加、最終回のセミナーと言うこともあり、皆さん顔見知りの様子で和やかな雰囲気の会となりました。
今回の参加者の方たちの特徴はプレゼンテーション能力の高さでしょうか。起承転結に彩られた内容に実体験を折込み、6分程度に上手く纏めて発表していました。本の選び方には慎重な方が多かったように思います。散々迷って絵本を持参したという方が数名いらっしゃいました。また、第3回で作成したオリジナルブックカバーや第4回の講義に関連した本を持参した方もいて、本をきっかけに人や地域のつながりを肌で感じた1時間30分でした。
それでは第5回「本をきっかけに気軽に交流!読書会体験」スタートです。
【ご紹介いただいた本】
『摘録 断腸亭日乗』永井荷風
明治から昭和を生きた文豪・永井荷風の日記。著者が37歳の時から79歳で大往生するまでの42年間、欠かすことなく書き綴られた日常は味わい深い。
『ハッピー・リタイアメント 』浅田次郎
元自衛官と元財務官僚の天下り先でのエンターテイメント小説。作家本人の実体験を基に創作された作品だけあってリアリティ満載だ。
書店員たちの日常を描いた物語。就活で進路に悩む愛奈の姿や、正社員として新たな人生を歩む彩加に、自分と重ね合わせて読んだ人も多いはず。
ぼくとおじいちゃんの心温まる物語。幼かったぼくはおじいちゃんの安心感の中で育つ。成長したぼく、今度はおじいちゃんにお返しできる番。「だいじょうぶ、だいじょうぶ」
100万回生きた猫の深く感じ入る物語。自由に生きるネコは幾度となく人生を繰り返す。ある白ネコとの出会いによって生きる喜びと愛を知った不朽の名作。
場所の専門家・トコロジストの自然観察記。身近な自然に触れてみると、その土地の歴史や地理に興味がわいてくる。日本野鳥の会が本気を出した一冊。
家族同然の愛犬エルフィーの一生涯を描いた物語。ぼくとエルフィーは小さな頃から一緒だった。「ずーっとずっとだいすきだよ」と言葉にして伝えよう。
相田みつをの永遠なる世界。心に響く書体で裸の気持ちを表現する。研ぎ澄まされた言葉運びと素朴さを兼ね備え、読む者に優しさを与えてくれる。
少年期の魚・ピンキーが様々な問題に直面するも世間の常識にとらわれずに自らの頭で考え抜く。結果、自らの意思で行動して解決へと導く方法論。
ストーリー仕立てで論理的思考力を養う方法を説く。「読み説く、伝える、議論する」そんな論理と思考のレッスン。
元大本営陸軍部情報参謀と言う立場から太平洋戦争を見つめた本。太平洋戦争時の情報収集や解析はどう扱われたのか、情報に疎い日本組織の構造的欠陥を記す。
14歳の悩みがちな問題に筆者自ら考え抜いた渾身の一冊。人間、一度は考えておかなければならないことがある。抽象的な観念から生きる意味まで幅広く扱う。
読書の効能と読書を効果的に読む方法をたくさんご紹介。インプットとアウトプットをバランスよく回すことで頭の回転も速くなる。
心が洗われるような心に響く一冊。シスターのお言葉は、彼女の歩んできた人生から得たものであるからこそ説得力がある。いつも笑顔でいることを忘れずに過ごそう。
新進気鋭のノンフィクションライター・沢木耕太郎が引退直後の昭和の歌姫・藤恵子に行ったインタビュー文のみで構成された作品。今、34年ぶりに蘇る。
街をかえるためのささやかな発想をご紹介。自分の住む環境を立ち止まって考えてみよう。視点を変えることで平凡な日常を楽しくすることに出逢える。
江戸時代の日本画のかわいい動物をご紹介。各ページに丁寧な解説が書かれており、江戸の美術を身近に感じ、現代に引き寄せてくれる。
港北区役所地域振興課生涯学習支援係、安藤様、藤井様をはじめスタッフの皆さま、大変お世話になりました。
ありがとうございました!