第17回(6/26)朝の横浜読書会
■参加者9名(男性7名、女性2名)
初参加の方は3名でした。
今回の読書会で未解決事件が起きました。
ご紹介頂いた『4TH REVOLUTION』は情報倫理の専門書。情報倫理とは情報社会の基礎となる行動規範の考え方です。その改革思想は過去の歴史において4つあると説きます。一つ目がコペルニクスの「地動説」、二つ目がダーウィンの「種の起源」、三つ目はフロイトの「無意識の理論」だそうです。いよいよラストの四つ目の改革は?逸る気持ちを抑えて、話に集中すると、
「読んでいません。」
と言われました。なんと!びっくり。そして、
「翻訳されていません。続きは英語で読んでください。」
と言われました。なんと!またまたびっくり。それは、私の場合、駅前留学から始めなければならない困った状態です。どなたか、読み終えた方がいましたら四つ目の改革をご教示くださいませ!事件解決にご協力ください!
それでは第17回朝の読書会スタートです!
【ご紹介いただいた本】
『帰ってきたヒトラー 上』ティムール・ヴェルメシュ
冷凍保存されたヒトラーが奇跡的に生還し、2011年のドイツにやって来た。70年前の国家社会主義から見た現代は驚愕と落胆の日々であろう。コメディとも風刺とも言い難い格別な小説。
待望の『火花』後の又吉作品はエッセイ集。読書を心から愛する著者は、長い夜を乗り越えるために本があると説く。渾身の言葉を本書から紡いで欲しい。
『The Fourth Revolution』 Luciano Floridi
農家の跡取りがネパール人の妻を迎え入れたことから物語は始まる。壮大なスケールで読む者を圧倒する展開は圧巻の一言。異文化を超えた考えや宗教間の理解が深まる。
『イマユラ』山本精一
揺れる物語が折り目正しく綴られる。物我一体の境地におかれた極みが芸術と言うのなら本書のまどろみは才能の証。たまには胡蝶の夢に酔いしれるのも悪くない。
『センス入門』松浦弥太郎
「センス」とは磨かれるものであり、人間としての内面が何よりも大切。日常を丁寧に過ごしてバランス感覚を養い、肌で感じる体験をたくさん経験して五感を研ぎ澄まそう。日本人気質にある職人的思考学。
熱狂した誰かの夢が仮設となり周りの共感を得た時、成功の種が芽を出す。そこから情報を得て、行動に移し検証する。これを徹底して習慣化することが才能を開花する秘けつ。夢をかなえるのは読んだあなた。
博識ある科学者が、科学的分析や推論から芸術との関連性について説いた書。一般的に科学と芸術は不可分な領域と言われるが観点を分けることなく語られる本書は刺激的すぎる。
点と点で学ぶ歴史だけではもったいない。過去の事件をもっと俯瞰的にとらえて紐解いてみよう。史実の背景にある裏付けから時代の流れが線として結ばれていることに気付く。
参加者のみなさま、ありがとうございました。
加筆、訂正承ります。気軽にご連絡を頂きたくお願い申しあげます。