2020.4.29 凄い! KINO
なにかにつけて感心しやすい性質ではあるけれど、とくに「凄い!」と感じるのは人間が生み出したテクノロジーに関することが多い。大自然の神秘や深淵なる宇宙の謎も感動の種ではあるのだけれど、「凄い!」というのとはちょっと違う印象だ。
「凄い!」というのは、なんていうかこう、もっと身近な感覚で、「おおー!」と称賛の声を上げたくなるような感じ。
なかでもコンピュータ、デジタル計算機は、私にとって「凄い!」の最たるものだ。
煎じ詰めればただの計算機、しかも0と1しかない世界の引きこもりのくせに、めちゃくちゃ複雑な計算を素早くこなす。その計算の積み重ねが、「情報を伝達する」というシンプルな使命が、夢のようなあれこれを現実世界にもたらしてくれる。
もちろんこれらの処理は、コンピュータが一台あるだけで実現できるものではない。大規模な処理を実現するにはコンピュータ同士をつなぐネットワークが必要だし、そもそもコンピュータを動かすには電気が通っている必要がある。
しかしコンピュータにとって何よりも必要なのは、どんな処理を実行するのかを明確に指示し、その処理結果に意味を与える人間の存在だ。
ハイテクノロジーと人間らしさは矛盾しない。
私たちはまだまだ先まで進めるだろう。善き主人であり続けることができるなら。
【投稿者】KINO
明日はミステリ横浜読書会のYONEさんへバトンタッチ!