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第15回(7/18)ミステリ横浜読書会『幻の女』

■参加者12名(男性7名、女性5名)初参加者は0名でした。

第15回ミステリ横浜読書会はウイリアム・アイリッシュ『幻の女』を読み解きました。

今回もオンライン形式での開催となります。

まずは自己紹介とともに本を読んだ感想を頂戴しました。一部にはなりますが、ご紹介いたします。

 

【ご紹介いただいた本】

 

・第一章、ヘンダースンと幻の女が出会うシーンが美しい。80年前のアメリカに日本とは全く違う美しさがあるのだと感じさせてくれる描写だった。

・以前から気になっていた本で、ようやく手に取れた。一文一文の表現が綺麗だった。

・興味を引き立てる章立てや映像化出来るであろう各シーンは素晴らしかった。

・女性についての深く踏み込んだ描写をしていた。幻の女という大きな謎に対して惹きつけられ、事件そのものの真犯人に関心が及ばないほどだった。

・古い翻訳小説のはずなのにこうも読みやすいとは思わなかった。各場面でタバコが印象的なアイテムとして描かれており、この時代のタバコの果たす役割が重要であったことがうかがえた。

・章タイトルだけで物語が進む箇所には驚いた。

・装飾的な文章だった。第一章が非常に魅力的だった一方で、最終章は少し納得がいかなかった。アイリッシュの『暁の視線』もよい緊張感が描かれていておすすめ。

・YONEが以前ビブリオバトルで紹介したのを聞いてすぐに購入して読んでいた。最後まで別の人物を真犯人と思っていて、自身は作者に翻弄される良い読者だったと思う。

・非常に読みやすく1~2日程度で読めた。とある登場人物に関する描写だけやけに具体的で、作者の実体験が反映された部分なのかと思った。

・ミステリは読み慣れなかったので、作者のミスリードには完全にはまってしまった。各シーンが非常にヴィジュアライズしやすい印象を受けた。

・有栖川有栖も著作の中で勧めており、興味のある作品であった。幻の女に対する冒頭の最大の謎に関する解答が少し腑に落ちなかった。

 

その後、YONEから簡単に作者や本作についての解説を加えた後、皆さんに感想を自由に頂きました。登場人物の一人であるキャロルに関するシーンが印象的だという声など、キャラクターの魅力も十分な作品だったことが窺えました。今回も多くの方のご参加いただきありがとうございました。また次回お会いしましょう。

 

さて次回8月のミス読は朝の読書会ファシリテーターのOKAさんがご担当されます(OKAさんは今回のミス読に遊びに来て下さいました)!いつもと違ったミス読をぜひお楽しみください。

 

【投稿者】YONE

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