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第14回(6/27)ミステリ横浜読書会『戻り川心中』

■参加者11名(男性4名、女性7名)初参加は0名でした。

 

第14回ミステリ横浜読書会は連城三紀彦著『戻り川心中』を読み解きました。

今回もオンライン形式での開催となります。

 

【ご紹介頂いた本】

 

『戻り川心中』は表題作を始め、<花葬シリーズ>と呼ばれる短編から5編が収載されております。自己紹介と共に5編のうち最も好きな作品を挙げていただきました。結果は以下の通りです。

 

『藤の香』 2票

『桔梗の宿』           2票

『桐の棺』      1票

『白蓮の寺』           5票

『戻り川心中』         1票

 

今回の参加者の中では『白蓮の寺』の人気が非常に高かったです。他作品の儚さに対して本作は寧ろ想いの力強さ、印象に残るシーン、真相の意外性などが際立っていて心に残ったとのことです。

 

その後、YONEから簡単に作者や本作についての解説を加えた後、皆さんに感想を自由に頂きました。多くのコメントがあり、ほんの一部ではありますが抜粋して記します。

 

・女性の生に対する意欲がないように感じる描写が多かった。時代的にそれを美しさと思ったのだろうか。

・感情移入は出来なかったのだけど、滅びの美学と言うものを感じた。

・当時の事を調べるに、結核などの病気で亡くなることも多く、今よりも死と隣り合わせにあったのかもしれない。来世思想のもと遊郭で心中がブームになるなどがあったようだ。

・全体的に美男美女ばかりが出てきて、男の元に女が沢山寄ってくる。ちょっと物足りなかったかも。

・火事や花火など、情念が炎の描写に現れていてよかった。

・連城三紀彦というペンネームの響きがすごい。響きと文章や物語からにじみ出る雰囲気がなんともマッチしている。

 

ご参加いただきありがとうございました。また次回お会いしましょう。また次々回8月はサポーターのシャッフル企画がございます。なんとミス読は朝の読書会のOKAさん!非常に楽しみです。YONEもビジネス読書会やるので)ぜひ遊びに来て下さい。(果たして無傷でいられるのでしょうか、不安です)

 

YONE

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