第61回（2/2）朝の横浜読書会

■参加者13名（男性8名、女性5名)　初参加は4名でした。

冬本番ですがなぜか急に暖かく晴れた2月の本日、横浜駅近くのカフェにて、第61回目となる朝の読書会が開催されました！

課題の本やジャンルの指定など一切なく、お気に入りの本を自由に持ち寄って発表する朝の横浜読書会。

今回は初参加の方が4名いらっしゃいました。どうもありがとうございます！参加者の皆様には様々な本の紹介をいただきました！

【ご紹介いただいた本】

・中学の頃に吹奏楽部でやっていた楽器を久しぶりに再開したという参加者の方は、昭和という時代がお好きとのことで、昭和的な本を3冊持ってきていただきました。昭和の時代の人々の生活を、古本の中の記述から読むという趣向の本や、当時の人気作家の小説の再販本、戦後の復興期の大衆文学と日本映画の本など、興味深い内容の本でした！

・今回が初参加の、バドミントン好きという方からは、美を求めて作られた美術品ではなく、実用の為に作られた日用品の中に
美を見つけるという民藝運動の創始者の書いた解説書をご紹介いただきました！他にも、悪い噂が真実になっていってしまうといった哲学書のような絵本もご紹介いただきました。こちらも深い内容なようです！

・こちらも初参加の方からは、装丁や題名に興味を惹かれて手に取ったという、一人の女性の生き方を描いた短編集をご紹介いただきました。当時の政治や流行歌などとのストーリーの係わりも面白そうな本だそうです。週刊誌や文芸雑誌の編集者だったという著者の経歴にも興味を惹かれます！

・絵の教室を開いているという方からは、伝記映画が公開中というリンドグレーン作の児童向け小説をご紹介いただきました。
子供の悲しみ・切なさがよく書かれていて、大人が読んでも泣きそうになるとのこと！リンドグレーンの実人生でのつらさや悲しさが作品に投影されているようです。伝記映画も良かったとのこと！

・読書の幅を広げたいとのことでご参加いただいた初参加の方からは、キリンの体の構造を調べる研究者の書かれた本をご紹介いただきました。国立博物館に勤めている方が書かれた本とのことで、研究とはなにかということから、研究テーマを見つける苦労、仮説を立てたり、研究の目的とは？といったことまで、研究者の思考が分かるような本のようです！

・2日で1冊くらいのハイペースで読書されているという方からは、以前に読書会で他の方が紹介されているのを聞いて興味を持ったという、
小さな閉鎖的な町を舞台にした群像劇のような小説をご紹介いただきました。冒頭はイヤな感じだが、どんどん話に引き込まれて行き、最後は大泣きしてしまうような作品だそうです！他にも、映画化もされた伊坂幸太郎の小説もご紹介いただきました。こちらは軽めで面白い小説で、先の小説を読んだ後のリハビリに良かったとのこと！

・読書、映画がお好きで、こちらも昭和好きという初参加の方は、60年代に書かれた、当時のスターについての評論調の本をお持ちいただきました！アイドルが、作られた役割を演じることが苦しいという告白をしていたり、人生の目的についてや、戦争中の自分はなんだったのかといったように、当時のスターについて書きながら、著者が自分自身について書いている様子が感じられる本のようです！

・積読が20～30冊くらいもあるという参加者の方からは、生物についての科学解説書をご紹介いただきました。生命とエントロピーについてとか、ソフト的でありハード的でもあるDNAの不思議など、少し変わった切り口で興味深い本です！もう一冊、時間とは何かについての解説書もお持ちいただきました。時間とは、生命が持っている、物事をはかる尺度でしかないとか、ビッグバン宇宙論と時間の係わりなど、物理学・数学から哲学ともつながっている時間の不思議を書いた本とのこと！

・サッカー観戦が趣味で、応援している横浜マリノスが優勝して嬉しいという方からは、料理研究家が書いた、料理の本をご紹介いただきました。毎日、献立を考えるのがストレスならば、もっと簡単に考えようということで、栄養学的にも充分だという味噌汁万能説や、特別な時には手の込んだ料理を作るが、普段は簡単でOKとか、料理が楽しくなりそうな一冊でした！

・保険関係のお仕事をされているという参加者の方からは、元々はweb上で公開していたのが出版社の目に留まって出版されたという、2冊のマンガをご紹介いただきました！同じ作者の描いた2冊ですが、一冊はSF的な想像力にあふれる、ファンタジー的なおもちゃの博物館の話、2冊目は少しグロいという、日本昔話的な発想の話だそうです！

さて、今回も様々な本をご紹介いただきました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました！世間では新型肺炎やインフルエンザが猛威を振るっていますが、皆様もお気をつけて読書ライフを楽しんで下さい！

【投稿者】OKA