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2020.5.8 手紙 MIY

子どもたちが小学生から高校生だった頃、新学期になるたびに楽しみなことがありました。

それは、国語の教科書を眺めることです。

小説、随想、評論、執筆者が私の頃と変わらぬ人たちであったり、

教科書にこういう軽めの文章を書く人も登場するようになったのね、とも思ったり。

詩も大切なチャックポイントです。石垣りんの「表札」は永遠の定番なのでしょうか、高校二年生の教科書にありました。

皆さんにもありませんか?教科書で初めて出会った作者の作品に魅せられ、他の作品も読みたくなったことが。

子どもたちの国語の教科書を通じて出会った作品に

アーノルド・ローベル著「ふたりは ともだち」があります。

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ぼくになんて「だれもおてがみをくれやしない」とふて寝するがまがえるくん。

そんな親友の嘆きが不憫で、かえるくんが家に取って返し、がまくんにおてがみを書きます。

『しんあいなる がまがえるくん。ぼくは きみが ぼくの しんゆうで ある ことを うれしく おもっています。

きみの しんゆう、かえる』

このおてがみをかえるくんは(あろうことか)かたつむりくんに、がまくんへ届けるてくれるよう託します。

二人はがまくんの家で、かたつむりくんの到着を待ちます。

待つこと4日間!、がまくんへのおてがみを携えたかたつむりくんがやっとつきました。

てがみを もらって、がまくんは とても よろこびました。

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届けられたおてがみそのものもそうですが、一緒に待った「この4日間」のなんと幸せな事か!

大切な人と大切な時を共有する幸せに満ちた、すばらしい作品です。

【投稿者】MIY

明日はノンフィクション横浜読書会のyuningさんへバトンタッチ!

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