2020.4.24 本屋 MIY

だいぶ昔に、本屋さんで「おすぎとピーコ」さんのどちらか片割れの方をお見掛けしたことがあります。
確かエッセイ系の棚を物色なさっていました。
一家言ある人ってどんな本を読むのか興味ありますよね。
何を買われるか知りたかったのですが、いつまでもその方の近くでウロウロする訳にもいかず、ほどなく退散。
著名人に限らず、本読みさんの本棚は気になります。
それが私が読書会に参加する理由の一つでもあります。
自分からは進んで手に取らないような本でも「この人が」薦めるなら、読んでみたい!と思ったり、
同じ本でもそこにあたなは心惹かれましたかや、
そうそう、そこ私も同じように感じました!と言ってしまいたくなったり。
最近私は本を買う前にアマゾンなどで書評を確認したり、
本読みさんから「この本いいよ」のお墨付きがある本ばかり買うようになりました。
それならそれで自分のし好に合っていたり、大きく外れることはないのだけれど、
それは守りぎみな本選び。
本屋さんで平積みされた本のおもてに手をかざしつつ、その平台を歩く。
はっと思う本を実際に手に取り、パラパラとページを捲る。
ページを繰るとき、それが文庫や新書だったりすると、
真新しいそのページは前後が密やかにくっついているときがある。
糊付けされているわけではないから、それらのページはペリとすぐ外れる。
何となしに罪深い思いを感じながら、そのくっつきを外す。だってその本を買うと決めたわけでもないから。
確かに読書会も、ネットの書評も私にとっては「本屋」さんだけれど、
装丁の美しさ、紙の質感、紙のほんのりとした香り、本の重み、
それらを味わっているときそこはざわざわした表の場ではあるのだけれど、
本と私だけの静謐な一瞬。
【投稿者】MIY
明日はノンフィクション横浜読書会のyuningさんへバトンタッチ!