【非公開開催】新春企画！第12回（1/18）ミステリ横浜読書会「江戸川乱歩と横溝正史」3

第12回ミステリ横浜読書会　江戸川乱歩と横溝正史　その3　『悪魔の手毬唄』横溝正史（著）

【新春企画！読書会＆映画上映会】

2020年1月18日（土）、雪が舞い散る極寒の1月でした。映画館「シネマノヴェチェント」を会場に、読書会とその課題本となる映画上映を行う新春特別企画のミステリ読書会を開催しました。

http://cinema1900.wixsite.com/home/1-11-17-1

読書会からの受付参加者23名、映画館からの受付参加者5名、合計28名でした。映画監督や芸術家など普段気軽に話すことのできない方達と交流ができ、貴重な体験となりました。

ゲストには映画に登場する女優・高橋洋子さんをお招きしました。大物女優の登場の際、会場は緊張が走りました。オーラを感じた瞬間です。高橋洋子さんは現在小説家としてもご活躍されています。1982年に発刊された『通りゃんせ』では芥川賞候補にもなっています。

​課題の本は、言わずもがな『悪魔の手毬唄』横溝正史（著）です。昨年末にドラマ化されたこともあり、再熱の予感がする本作品は大人気の金田一シリーズです。連綿と語り継がれる手毬唄を鍵に物語は展開します。クローズド・サークルのミステリ要素に欠かせない「閉鎖的」な村での事件。その狭い世界の中での男女のもつれや複雑な人間関係、対立する旧家同士の怨恨が渦巻くストーリーは読みごたえがあります。

映画は市川崑監督の真骨頂ともいうべき完成度の高い作品でした。脇役ひとりひとりの人物像を丁寧に作り上げています。小説では外せないシーンやせりふを忠実にかつ細部にまでこだわりを持って映像化するあたりが奇才の映画監督たる所以なのでしょう。

プレミアがついてなかなか入手できない書籍もたくさんお持ちいただきました。あらゆる角度から『悪魔の手毬唄』を楽しめる大変豪華な会となりました。

ご参加いただいたみなさま本当にありがとうございました！

【ご紹介いただいた本】

【タイムテーブル】

14：00　～読書会

15：00　～映画上映

18：00　～トークショー（ゲスト：高橋洋子さん）

19：00　～懇親会

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【YONEさんの感想】

「一体どうしたんですか、その恰好？」

皺だらけの単位の着物によれよれの袴、形の崩れたお釜帽を被った私は、目を見開いた相手に返します。

「なにって、見て分かるでしょう。金田一耕助ですよ、金田一耕助」

・・・めちゃくちゃ笑われました。まあ、成功でしょうか。

第12回ミステリ横浜読書会は「江戸川乱歩と横溝正史」の第三回、また新年特別企画ということで、『悪魔の手毬唄』の読書会＆映画上映会を開催いたしました。豪華な会という訳で、私Yoneと、映画上映会サポーターのO氏の二人は金田一耕助のコスプレを披露したのです。今回は場所を変え、京急戸部駅から10分ほどにあるシネマノヴェチェントさんとのコラボ企画で開催させていただきました。横浜読書会だけではなく、映画館からの募集で参加してくださった方々もおり、大いに盛り上がった会になりました。さてさて、駆け足になりますが当日の様子を振り返りたいと思います。

http://cinema1900.wixsite.com/home

【第一部　読書会】

一連の映像作品からなる横溝ブームを入口にしている方が多くいらっしゃいました。現在の角川文庫では漢字一字の表紙になっているのですが、その前まで使われていた杉山一文氏の画集をご紹介くださった方や、角川文庫ではなく1970年の講談社版の箱入り全集を持ってきてくださった方などいらっしゃいました。Yoneからは簡単に作家横溝正史のご紹介をさせていただきました。

【第二部　映画上映会】

市川崑監督・石坂浩二主演の1977年版『悪魔の手毬唄』を上映いたしました。上映前に横溝映画ファンのO氏より味のあるイラストとともに見どころの紹介をいただきました。上映後の感想では、市川崑監督ならではの演出や磯川警部の物語としての良さ、また後の小説や漫画に与えた影響などについてコメントいただきました。

【第三部　ゲストトークショー＆サイン会】

なんと今回は1977年版映画で由良泰子を演じられた高橋洋子さんがゲストとして来てくださいました。高橋さんは現在でも女優・作家・歌手と様々な顔を持ちご活躍されている方です。撮影当時の思い出や作家活動などについて語っていただきました。トークショーの終わりにはサイン会まで開いてくださりました。ありがとうございます。この場を借りて御礼申し上げます。

ミステリ横浜読書会では、様々な方がミステリに興味を持って好きになってくださるように、今後も色々な企画を行えればと考えております。通常の読書会ものんびり楽しい会になっています。ぜひぜひご興味のテーマや課題本がありましたらご参加くださいませ。

【投稿者】Yone