1. HOME
  2. これまでの読書会
  3. 第4回(8/1)リベンジ!ミステリ横浜読書会『どちらかが彼女を殺した』

REPORT

これまでの読書会

第4回(8/1)リベンジ!ミステリ横浜読書会『どちらかが彼女を殺した』

第四回のテーマは「東野圭吾祭り」、課題本として『どちらかが彼女を殺した』を紐解きました。

しかし読書会を予定していた7月28日に台風が襲来し、残念ながら一度は中止となりました。が、溢れる東野圭吾愛は止められませんでした。ぜひ皆さんと語りたいと思い、日を改めて開催させていただきました。

なんと!そのリベンジ読書会は4日後の、8月1日の平日夜に突然お誘いしたにもかかわらず、参加者10名(男性5名、女性5名)初参加1名の方が集まりました。

ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございます!

 

まずは著者の東野圭吾についてデビューから現在までを振り返りました。売れている印象が強いためデビュー後10年間の不遇の時代に「信じられない」といった声が多く挙がりました。その当時をよく知る参加者の方からは社会派から新本格に至るまで、当時のミステリ界の潮流について貴重なお話もあり大変有意義でした。

続いて課題本について感想を皆で発表しました。課題本は解決編が存在しないという意欲作で、犯人が二人のうちどちらかであることは明示されていますが、肝心の答えが作中に書かれていません。普段ミステリを推理せずに最後まで読む方、一度読んだ後二度目に熟考される方が殆どで、答えが書いていないことにフラストレーションが溜まったようです。作者の目論見通りでしょうか。初めて真剣にメモを取り、犯人がどちらかを考えこんだようです。また近年の作品を中心に読まれている方からは、こんなにも謎解きに特化した作品を書いていたことが新鮮だったようでした。

 

さて最後は、日本一愛されている作家であろう東野圭吾だからこそ何らかの作品に触れているということで、参加者の皆さんに課題本以外でおすすめの1作品を紹介いただき、とことん語り合いました。

 

<紹介いただいたおすすめの1作品>

・夜明けの街で

・赤い指

・容疑者Xの献身

・眠りの森

・レイクサイド

・手紙

・夢幻花

・さまよう刃

・むかし僕が死んだ家

・歪笑小説

 

ミステリ色が強い作品だけでなく、社会派作品やユーモア溢れる作品、卓越した人物描写に舌を巻く作品など、どんな切り口からも愛される東野圭吾の素晴らしさを改めて感じた素晴らしい読書会でした。

今後も新たな発見と喜びを提供できる読書会にしていきたいと思います。ご興味ある方はぜひいらしてください。

 

※YONEさん、感想をありがとうございます!

REPORT

これまでの読書会