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第9回(7/13)ミステリ横浜読書会『星を継ぐもの』

■参加者10名(男性6名、女性4名)初参加者は1名でした。

今回のミステリ読書会の課題本はジェームス・P・ホーガン作『星を継ぐもの』をとりあげました。『星を継ぐもの』は一般的にはハードSFの名作とされる作品です。ただこの作品は月で発見された5万年前の宇宙服を着た人間そっくりのミイラが、果たして地球人なのか宇宙人なのかという謎解きミステリの物語でもあるのです。

ところで、今回のミステリ読書会は開催直前から波乱続きでした。たくさんの参加要望をいただいていたにもかかわらず、直前でキャンセルの連絡が多数発生!(しかも全員女性)というミステリでした。更にはいつもミステリ読書会のリードをしてくれるYONEさんが急病で欠席という前代未聞の状況で開催されました。

そこで今回はFUJIがレポートいたします。よろしくお願いします。

ミステリ読書会といえば、YONEさんが事前に作成してくださる作品解説と関連する他作品の紹介などの資料が好評です。体調のすぐれない状況でしたがYONEさんは資料を用意してくださり、会場には来られなかったものの、電話(スピーカーモード通話)で作品解説をしてくださいました。

【ご紹介いただいた本】

参加された方の意見としては、やはりミステリ読書会の参加者でSFも読まれるという方が少なかったせいか、多くの人から読み進めるのに苦労したという意見をいただきました。

また、
・SFというからもっと冒険的な話かなと思っていたら、意外と地味で、会話のシーンが多い話だった。
・未来の、しかも異星人の文化、文明を調査をする物語なのに、登場人物が理系の科学者、研究者ばかりで、人文系の哲学者、宗教学者などが登場してこないのが物足りない。
・科学的な論争などが続くのが辛かった。
・最初は頑固で柔軟性にかけると感じていた登場人物が、最後に重要な役割を果たしていて一気に印象が良くなった。
・読み進めるのは辛かったが、最後の30ページの展開はとてもおもしろかった。

など、多くの方々が作品の結末の面白さは認めるものの、そこに至るまでの展開になじめなかったという意見が多かったようです。そのあたり、直前になってキャンセルをされる女性が多かった(おそらくは、読み終えることができなかった?)原因なのかもしれません。

なお、次回以降は日本の推理小説に大きな足跡を残した作家を取り上げるそうです。

【投稿者】FUJI

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