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これまでの読書会

第4回(6/26)女子限定・横浜読書会

■参加者5名、初参加は2名でした。

 

今回は当日キャンセルも数名おり、少なめの5人の参加。さみしい?と思いきや、いえいえ、全く問題ありませんでした。皆さんのコミュニケション力の高さに脱帽です。おかげさまで見事なまでに盛り上がりました。各人の「香りある個性の華」のバランスとして5人が丁度よいと感じ、日常の話題と読書の話が織り交ざり、程良く過ぎた2時間でした。

さて、本のお題は「女性作家」。「アゴタ・クリフストフが女性?!木内昇も女性?!」という衝撃の事実に「女性作家なのだけれど男らしい作風の本」のような読書会になってしまいました。そんな偶然を楽しんだ第4回女子限定横浜読書会KURIBOOKSスタートです。

 

【ご紹介いただいた本】

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『悪童日記』 アゴタ・クリストフ

悪童日記

ハンガリー生まれの女性亡命家の衝撃の処女作。戦時下の混乱をしたたかに生き抜く双子の兄弟。淡々と綴られる彼らの物語は傑作と呼ぶにふさわしい。

 

『花宵道中』宮木あや子

花宵道中 (新潮文庫)の詳細を見る
江戸を生きた遊女たちの儚くも美しい恋愛短編集。絡み合う物語を繊細な文章と美しい内容で仕上げる優美さは、さすが女性作家。
 
 
『こちらあみ子 』今村夏子

こちらあみ子 (ちくま文庫)の詳細を見る
家族や学校から取り残された少女「あみ子」の日常を描いたストーリー。罪の意識のない純情は自らにないものに対する憧憬と憎悪の対象。
 
 
『春になったら苺を摘みに 』梨木香歩

春になったら苺を摘みに (新潮文庫)の詳細を見る
日本人の著者が英国、米国、カナダにおいて様々な人と出会い、その土地の文化に触れたエッセイ集。透明感のある言葉の源泉が本書には存在する。
 
 
『富士日記〈下〉 』武田百合子

富士日記〈下〉 (中公文庫)の詳細を見る
独創的で自由な感性の持ち主の著者。下巻は夫の武田泰淳の死を通して夫婦の絶妙な心理描写を秀逸に描く。  
 
『精霊の守り人』上橋菜穂子

精霊の守り人 (新潮文庫)の詳細を見る
ファンタジックな異世界を描く児童文学書。文化人類学研究者の冒険物語は、大人が読んでも充分に納得のいく世界観だ。
 
 
『新選組 幕末の青嵐』木内昇

新選組 幕末の青嵐 (集英社文庫)の詳細を見る
 「新選組」に纏わる歴史小説。それぞれの登場人物の考え方や視点が絡み合い、時間軸によってまとまり、歴史の流れが動き出す。
 
 
『地虫鳴く』木内昇

地虫鳴く―新選組裏表録 (集英社文庫)の詳細を見る
同じ新選組でも泡沫隊士を主人公にした物語。その時代のイデオロギーに翻弄されつつ人としてどう生きるのか。本書を読んで深めて欲しい。
 
 
『夢見つつ深く植えよ』メイ・サートン

夢見つつ深く植えよの詳細を見る
生の神髄を惜しみなくさらけ出し、人生の意味を問いかける著者。小さな一軒家に住み、大自然と闘い、自らと対峙する。本文の実りある言葉を摘み取ろう。
 
 
参加者の皆さま、ありがとうございました。
 
加筆、訂正受け付けております。気軽にご連絡を頂けると嬉しいです。
 
 

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