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第7回(3/16)ミステリ横浜読書会『カササギ殺人事件』(上・下)

■参加者18名(男性8名、女性10名)初参加は2名でした。

第7回のテーマは「ミステリランキング・トップ本」とし、アンソニー・ホロヴィッツ著『カササギ殺人事件』を課題本として読み解きました。今回はいつもにも増して盛り上がった会となりました。

【ご紹介いただいた本】

自己紹介では、「普段ミステリを読むか」「クリスティーは読んだことあるか」という質問も合わせてお聞きしたところ、ミステリは普段はそこまで読まないけど、クリスティーなら中学・高校の時に読んだことがあるという方が結構いらっしゃって、クリスティーオマージュの作品ならと参加してくださったとのことです。流石はクリスティー、年代や好きなジャンルに関わらず、広く愛されている作家だなと感じました。

まずYONEからアンソニー・ホロヴィッツ及び課題本『カササギ殺人事件』、ミステリランキングについて簡単な解説をしました。特に過去十数年のランキングをまとめた表は盛り上がり、これまでに読んだ本や今後読みたい本をみなさん語ってくださいました。他者が評価している本は、どうしても読みたいのが読書好きでしょうか。ランキングの意義を痛感した瞬間でした。

続いて、各参加者にコメントをいただきました。特徴的な構成だった作品でしたので、そこに惹かれた方々が多くいらっしゃいました。皆さんの感想を記します。

・クリスティー的な特徴を感じた。良い人そうな登場人物たちの意外な一面が、後半明らかになっていくのを楽しく読んだ。

・クリスティーを読んだのが昔過ぎて、オマージュを感じられなかった。事前にクリスティーを読んでおくとまた違った印象を受けたと思うが、それを抜きにしても面白い作品だった。

・山田蘭さんの翻訳が素晴らしく、大変読みやすかった。異なる文体を駆使しているのもすごい。原作のアナグラムをここまで日本語として落とし込んでいることが衝撃だった。

・登場人物の一人におそらくモデルがいたことを発見した。

・LGBTやヌーディストの話がさらりと埋め込まれていて、驚いた。

・よくある構成の形をとりながら、本質は全く異なっており、同等の二作品分と言ってよい物語を書いたのは凄い。

・普段ミステリを読まないので、どの点がミステリランキング一位も納得の点なのか、参加者の皆さんと語りたい。

・上巻の本作品に登場する作家が実在するのかと思って、色々とネットで調べてしまった。下巻に入り、困惑の後に仕組みが分かって、そういう事かと膝を叩いた。

・見取り図があるとより楽しめたと思う。

等々です。古典かつ最新という不思議な作品だったこともあり、色々な角度から語ることが出来て、参加者みなさんが非常に楽しい時間を過ごせたと思います。次回の課題本も近日中にアップデートしますので楽しみにお待ちください。

【投稿者】YONE

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