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第10回(9/21)ミステリ横浜読書会「江戸川乱歩と横溝正史」

■参加者13名(男性6名、女性7名)初参加は2名でした。

第10回のテーマは「江戸川乱歩と横溝正史」ということで、昭和の二大作家に関連する本を自由にお持ちいただき紹介していただきました。ミステリ読書会初めての紹介型の読書会となります。大いに盛り上がった会となりました。

自己紹介では「ご自身は名探偵と犯人どちらに向いているか」をお伺いしました。一度犯人をやってみたい・論理的に組み立てるのが得意だから探偵・両方向いてなさそうなので第一発見者で・ワトソン役で探偵をサポートしたいなどなど、共通認識の役割があるってミステリの魅力ですね。

【ご紹介いただいた本】

私から年表を使って二人の歩みや交わりを紹介した後、皆さんからおすすめ本を紹介いただきました。たくさんお持ちいただいた方もいて全てではないのですが、紹介本とコメントの一部を下記に記します。

【江戸川乱歩】

『怪人二十面相』(ポプラ社)・・・子供の時に夢中になって集めており、今日は実家から持ってきました。実は途中までしか集めていなかったので今回を機に集めようかと思います。

『江戸川乱歩全集 第25巻 鬼の言葉』(光文社文庫)・・・並行してウンベルト・エーコ『薔薇の名前』を読んでいたので、同様にアリストテレス『史学』に乱歩が言及している本を持ってきました。

『D坂の殺人事件』(角川文庫)・・・収載されている『心理試験』が面白かったです。普段ミステリを読まないのですが、明智小五郎によって犯人が追い詰められる様子を感心して読みました。

『心理試験』(春陽堂)・・・収載されている『芋虫』がおすすめ。戦争によって視覚以外を失った夫の眼が怖いという妻の心理に引き付けられます。

『D坂の殺人事件』(春陽堂)・・・表題作他にも好きな作品が収載されていて、春陽堂の江戸川乱歩文庫を手に取りました。表紙の雰囲気が良いです。

『悪魔の紋章』(春陽堂)・・・小さい頃から乱歩が好きで読んでいます。やはり春陽堂の江戸川乱歩文庫の表紙が魅力的で持ってきました。内容としてもまさに乱歩らしい作品です。

【横溝正史】

『獄門島』(角川文庫)・・・大がかりな仕掛けや魅力的な登場人物と非常に面白かったけれども、どうしても犯人の動機に納得できませんでした。この理由で殺人を犯すなんて驚きです。

『悪魔の手毬唄』(角川文庫)・・・市川崑『完全資料集成』と共に熱くご紹介。原作、映画ともに最高の出来栄えの作品です。原作のトリックや動機の面白さ、映画の各登場人物の魅力や演出の巧みさは素晴らしいです。(本作だけでなく、横溝映画の各魅力を大いに伝えてくださりました。ありがとうございます)

『悪魔が来りて笛を吹く』(角川文庫)・・・作中に筆者からの煽り文句が出てきて、それが伏線となって襲ってくる衝撃は何とも言えない興奮を覚えます。海外の本格ミステリ作家に負けない、日本には横溝正史が居るんだぞと声を大に伝えたいです。

『本陣殺人事件』(角川文庫)・・・三つ指のまさに怪しい人物に意識を取られます。真相そのものだけでなくそこに至る仕掛けや雰囲気が素晴らしかったです。

【著作以外】

『江戸川乱歩と横溝正史』(中川右介(著)、集英社)・・・今回の企画はこの本がきっかけかと思うほど、二人を紹介した本として大変面白く読めた作品です。

『竹中英太郎(二) 推理』(末永昭二(編)、皓星社)・・・乱歩と正史の作品に添えられた竹中英太郎の挿絵をご紹介くださりました。なんとも惹きつけられる絵でした。ちなみにYONEも日本探偵小説全集(創元推理文庫)から竹中英太郎を紹介しました。

盛り上がりすぎて、全て書ききれないですね笑。

図書館にあった少年探偵団シリーズ、横溝映画ブームなど人生において二人と関わらずにミステリに触れることがない偉大な作家だということが改めて認識される回でした。

次回は乱歩に焦点を当てて深堀りしたいと思います。お楽しみに。

【投稿者】YONE

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