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第14回(4/10)朝の横浜読書会

■参加者13名(男性4名、女性9名)でした。

初参加は4人でした。

 

今回は多めの13名ということもあり2グループに分ける事も考えましたが、いざ読書会を始めてみると全員が本の紹介を済ませても時間配分が絶妙に整うほど良いペース。息が合ったすがすがしい朝の会になりました。

 

そしてなんと!福岡在住のNATSUさんにご出席いただきました。

彼女は昨年の12月に福岡へ転居。その後、幾度となくメールで書評のご相談をさせていただいている読書の賢人です。小さなコミュニティだった昔の横浜読書会をよく知る、数少ない参加者さんでもあります。横浜読書会の成長ぶりに驚いていました。

 

翌日には、こんな嬉しいコメントまでいただきました。「KURIBOOKSは日常生活を豊かにするために、本と言うツールを使い、対話を通じて他者の価値観に触れながら自分の考えを再認識し、変わることをも楽しめる場です。(やはり対話を通じて発見する事は多いですね。)どうか元気で続けてください。」NATSUさん、横浜へお立ち寄りの際はぜひまた遊びに来てください、ありがとうございました!

それでは朝読スタートです!

 

【ご紹介いただいた本】

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『嫌な女』桂望実

嫌な女 (光文社文庫)の詳細を見る
※第8回横浜読書会でご紹介頂いております。
 
あらゆる男性を虜にする魅力の持ち主、詐欺師・夏子。嫌な女だが、詰めも脇も甘いし、憎めないところもある。嫌な女の物語なのに、読後感は爽やかで、なんとも不思議な余韻が味わえる。長編だがさっくり読める。
 
 
『ちょちょら』畠中恵
ちょちょら (新潮文庫)の詳細を見る
優秀な兄の後を継ぎ、主人公は江戸時代のお役目のひとつ・江戸留守居役を務めることに。藩のため仲間たちと切磋琢磨し日常を懸命にこなす姿が、江戸の空気を含み温かく描かれる。果たして兄に関する事件の謎は解けるのか。

 

『春の数えかた』日高敏隆

春の数えかた (新潮文庫)の詳細を見る
動物行動学者の生き物に対する好奇心と愛にあふれたエッセイ。生物はどうして春が来たことを知るのだろうか。生き物の行動に隠された意味を鋭い視点で考察する。

 

『夢十夜 他二篇 』夏目漱石

夢十夜 他二篇 (ワイド版岩波文庫)の詳細を見る
みた夢のお話を短編集に封じ込めた作品。宝石のように優美な描写、完成された文体は読む者を虜にしてやまない。新たな世界へ一歩踏み出し、深い感情で永遠を感じて欲しい。

 

『本日は、お日柄もよく』原田マハ

本日は、お日柄もよく (徳間文庫)の詳細を見る
スピーチライターの仕事を通して主人公が成長してゆく姿を描く。エンターテイメント満載の物語に、結婚式のスピーチや、政治家の演説に不可欠な言葉の魅力を含ませて伝える作品。

 

『世界一シンプルな経済学』HenryHazlitt

日経BPクラシックス 世界一シンプルな経済学の詳細を見る
経済学とは現在あるいは将来の政策がもたらす派生的な影響を見極める学問である。よって、長期的にかつ多面的に判断する必要がある。シンプルではあるがロジカルにまとめ上げた経済学書。

 

『大君の通貨』佐藤雅美

大君の通貨―幕末「円ドル」戦争 (文春文庫)の詳細を見る
幕末にかけて行われた外国為替通貨政策のノンフィクション。情報に疎い江戸幕府の構造的欠陥がもたらした史実。通貨が経済や政府に与える影響から明治維新が見えてくる圧倒的スケールの名著。

 

『凡人として生きるということ』押井守

凡人として生きるということ (幻冬舎新書)の詳細を見る
どう考えても天才としか思えない著者が伝える「凡人」としての生き方。天才だけに時には読む者を鋭利な刃物でバッサリと切り捨てる感覚も味わうが、あなたの背中を押してくれること間違いなしだ。
 
 
『「手紙屋」』喜多川泰

「手紙屋」の詳細を見る
※第7回朝の横浜読書会でご紹介頂いております。
 
就職活動に悩む青年は、カフェの広告がきっかけで謎の「手紙屋」との文通が始まる。そこには働く意義の学びが込められていた。働くことへの情熱が沸き立つ作品。
 
 

『青春18きっぷ ポスター紀行』込山富秀

「青春18きっぷ」ポスター紀行の詳細を見る
青春18キップのポスター集。四季折々に彩られた写真にその駅の気配を感じる。目的地へ最短時間で行くことも大切だけれど、途中下車をしながらのんびり電車にゆれて景色を味わうことが旅の極上の楽しみかもしれない。

 

『ゆるく考えよう 』ちきりん

ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法の詳細を見る
おなじみ、ちきりんのブログからの抜粋。気を張らずに自分の可能な範囲で物事をこなし、毎日を楽しく過ごそう。楽観的なようで鋭い考察力を与えてくれる本。

 

『わたしのノーマジーン』初野晴

([は]7-1)わたしのノーマジーン (ポプラ文庫 日本文学)の詳細を見る
終末論もささやかれる閉鎖的な世界。それでも赤毛のサル・ノーマジーンと車いすの少女・ハルカはお互いの存在を確認し合うように支え合い楽しく生活する。しかし、二人の間には隠された出来事があった。

 

『美人の正体』越智啓太

美人の正体 外見的魅力をめぐる心理学の詳細を見る

美人のオトク度を心理学的に説く。外見的な魅力も、それを判別する判断基準も、全て生殖活動に繋がると本書は示唆する。人間も「動物」であるということなのだ。

 

『想像ラジオ』いとうせいこう

想像ラジオ (河出文庫)の詳細を見る
突き抜けた世界観に脱帽。本書が背負うテーマの重さと内容にショックを隠しきれない。DJアークの想像ラジオはどこまで人の心に届くのか。
 
参加者のみなさまありがとうございました。
加筆、訂正等受け付けております。気軽にご連絡を頂きたくお願い申しあげます。
 

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