オンライン開催!『オランダ靴の謎』エラリー・クイーン(著)
第20回ミステリ横浜読書会KURIBOOKS
- テーマ:エラリー・クイーン(著)『オランダ靴の謎』
- 日時:2021年3月20日(土)21:00-23:00
- 場所:Zoomによるオンライン開催になります。カメラ機能付きのPC及びタブレット・スマートフォン等のZoomに接続できる端末をご用意ください
- 定員:10名
- 参加費:¥1,500
- 注意:Zoomオンライン会議のミーティングID, 接続方法は開催日の前日にメールにてご案内させて頂きます。
記念すべき第20回ミステリ横浜読書会は、【読者への挑戦状】をテーマに、課題本としてエラリー・クイーン(著)『オランダ靴の謎』を読み解きます。
ミステリ作家法月綸太郎氏の言葉をお借りしますと、本書は【犯人当てロジック小説の理想形】です。本格ミステリ好きにはなじみがあるかもしれませんが、ミステリの一つの形式として【読者への挑戦状】があります。ミステリ小説の問題編と解決編の間に挿入される挑戦状では「名探偵と同じだけの情報は既に読者に示されており、犯人や殺害方法を推理してみよ」と書かれています。作者対読者というミステリの構図をこれでもかとばかりに浮かび上がらせます。
「よーし、受けてたとうじゃないか」「いや推理するなんて無理だよ」読者はどちらでも選んで構いません。どちらを選んだとしても『オランダ靴の謎』の解決編を読んで思う事は、確かに!という驚きと納得性です。作者エラリー・クイーンはここまで情報を提示してくれていたのか、情報を元に論理的に/合理的に組み立てれば誰でも犯人にたどり着けたなと思わせてくれる周到さには舌を巻くばかりです。
ミステリには色々な楽しみがあります。プロットの巧みさ、トリックの衝撃もさることながら本作はエラリー・クイーンが現在まで影響を与えている謎解きの論理性を体感できる傑作だと思います。ぜひこれを機会に手に取っていただきましたら嬉しいです。お待ちしています。
YONE