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第26回(2/27)猫LOVE!犬LOVE!

■参加者8名(男性3名、女性5名)

初参加の方は3名でした。

 

お待たせしました!待ってました!今回は愛すべき猫と犬に関する本がお題です。

空前の猫ブームのようです。大変嬉しいことではないですか。猫好き編集者による『女性自身 猫自身』の雑誌が発売されたり、書店では猫の特設コーナーを設けてみたり、本好きの猫好きにはたまりません。NHK・BSで放送された「岩合光昭の世界ネコ歩き」は猫をこよなく愛する者のための鉄板番組です。世界中の猫たちをカメラのレンズが捉える映像は、どこまでもネコ目線で釘付けになります。

私はどちらかと言うと「犬派」なのかなと思います。愛犬はこともあろうか畳に穴をあけたり、買ったばかりの靴に歯形を付けたりして、ギャグを超えた言動に悩むことも多いのですが、最近はご老体のため悪さも控えめで、寂しく思うこともあります。

今回ご参加いただいた皆さまには「幼少期に犬に噛まれた!」と言ったあるある話や、実家で飼っている猫や犬の微笑ましい話を聞くことができてほっこりしました。可愛らしいグッズをお持ちいただいた方もいらっしゃいました。飼いたくても飼えない事情の方も、たっぷり猫や犬たちに包まれた時間を過ごせた今回の読書会!スタートです。

 

【ご紹介いただいた本】

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『うちの犬が教えてくれた大切なこと』大塚敦子

うちの犬が教えてくれた大切なことの詳細を見る

老いるということは人間だけではない。老犬介護の現場から「老い」と「お別れ」について向き合う。7つの実話は優しさのあふれる写真とともに語られる。

 

『猫 』大佛次郎

猫 (中公文庫)の詳細を見る
クラフト・エディング商會が 随筆家による猫アンソロジーをクリエイティブにアレンジした一冊。大正・昭和を生きた猫と、彼らを愛する者達との程良い距離感を感じる。気配の文化が漂う一冊。

 

『犬 』幸田文

犬 (中公文庫)の詳細を見る

クラフト・エディング商會が随筆家による犬アンソロジーをクリエイティブにアレンジした一冊。大正・昭和を生きた犬と、彼らを愛する者達との気概に富んだ話。それぞれに表情があり、色があり、味がある。

 
『猫と庄造と二人のをんな 』谷崎潤一郎

猫と庄造と二人のをんな (中公文庫)の詳細を見る

さすがとしか言いようがない。猫を愛でる谷崎潤一郎の文章に圧巻。通り過ぎるだけの人生ではなかろう。ふたりの女を愛し、猫の持つ魔力に翻弄されながら庄造の心は揺れる。

 

 『猫楠―南方熊楠の生涯 』水木しげる

猫楠―南方熊楠の生涯 (角川文庫ソフィア)の詳細を見る

粘菌学者・南方熊楠の生涯を水木しげるが敬愛を評して筆に納め、余すことなく漫画で描く。南方は「日本人の可能性の極限」と言わしめた天才。彼の数奇な人生の傍らにはいつも猫が佇む。

 
『イヌ どのようにして人間の友になったか』ジョン.C・マクローリン

イヌ どのようにして人間の友になったか (講談社学術文庫)の詳細を見る
アメリカの動物学者が犬の進化と人類の関わり合いの歴史を丁寧に書いた一冊。身近な犬を知るための、犬好き必読書に仕上がっている。著者が描くイラストがまた味わい深い。

 

『ねこはしる』工藤直子

ねこはしるの詳細を見る

ドジでのろまな子猫・ランの成長期。小さな魚と友情を築くも、運命は変えることはできない。児童書でありながら、優しくやりきれなさを深く感じることができる大人向けの作品。

 
『猫に満ちる日』稲葉真弓

猫に満ちる日の詳細を見る

「私は家に帰るのではなく、猫のいる場所に返っていたのだ。」そう語る女の生涯と猫の生涯がしっとりと満ちてゆく世界。溺れずに読み進めてみよう。

 
『ミーのいない朝 』稲葉真弓

ミーのいない朝 (河出文庫)の詳細を見る

23年間、筆者と共に暮らした愛猫「ミー」。出会いからかけがえのない存在となり、別れを迎えるまでの深い絆を描く感動のエッセイ。いつかは訪れるミーのいない朝。

 
『レックス 戦場をかける犬』マイク・ダウリング

レックス 戦場をかける犬の詳細を見る

軍用犬としてイラクに派遣されたレックス。クールでハンサム、どこへ行っても人気者の彼は、時には自分の命も捧げる忠誠心でアメリカ軍兵達を支える。誇り高き英雄のノンフィクション。

 
『つめたいよるに 』江國香織

つめたいよるに (新潮文庫)の詳細を見る
 冷たい夜に静かに読みたい短編集。愛犬デュークが亡くなった後、主人公に不思議な出逢いが訪れる。透明感のある少年にどこかデュークの面影を感じるのだ。
 
 『つづきのねこ』吉田稔美

つづきのねこの詳細を見る

大人のための小さな名作絵本。目の見えない猫が織りなすストーリーは余りある感情をそぎ落とし、シンプルに表現されている。失ったものにはきっと続きがある。

 
『にゃんそろじー 』中川 翔子

にゃんそろじー (新潮文庫)の詳細を見る

無類の猫好きのしょこたんこと中川翔子が選ぶ猫を扱った短編小説アンソロジー。夏目漱石で始まり半藤末利子で締めくくる構成がにくい。宮沢賢治、内田百閒など、彼女の厳選に猫好きが持つセンスの良さを感じる。

 
『八犬伝〈上〉』山田風太郎

八犬伝〈上〉 (朝日文庫)の詳細を見る
 『八犬伝〈下〉』山田風太郎

八犬伝〈下〉 (朝日文庫)の詳細を見る
 日本古典文学東の伝奇名作「南総里見八犬伝」。八犬士達の数奇な運命と冒険譚が描かれた「虚の世界」と、馬琴とその奇妙な友・葛飾北斎との対話が描かれた「実の世界」が絡み合うストーリー。
 
参加者のみなさま、ありがとうございました。
 
加筆、訂正等受け付けております。気軽にご連絡を頂きたくお願い申しあげます。
 
 

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