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第24回(12/20)横浜市中央図書館で読書会

“その国の「豊かさ」を知るには図書館を見るとよい。”

何かの本で読んだ記憶があります。

 

毎日生きるだけで精一杯な人にとって、読書は贅沢なことだと思います。発展途上国の村社会には母国語の翻訳が確立されていなかったり、言語教育の不十分な地域も多く、字が読めないという問題もあります。図書館の書籍も充実しているとは言い難いのが現状でしょう。また、内戦状態が続く国に図書館自体が存在するのだろうかと考えると、私達が住む平和な横浜の街で、こころ穏やかに書籍に触れながら学べる場所があることを誇りに思います。そしてたくさんの本達が図書館で迎えてくれることを当たり前と思わず、感謝の気持ちを持って今回の企画をご提案させていただきました。

 

横浜市中央図書館 企画調整係長 山内様、今回の企画をご快諾いただき感謝いたします。

琴寄様、お打合せや資料作成等、当日のファシリテーターをありがとうございました。

伊藤様、高橋様、開場設営等と参加者への細やかなご配慮をありがとうございました。

 

横浜市中央図書館から上記の4名、横浜読書会KURIBOOKSから10名(男性2名、女性8名)の参加でした。

 

横浜の歴史そのものを感じる佇まいの横浜市中央図書館にて「第24回横浜読書会KURIBOOKS」開催です!

 

【開場・受付開始】13:30

なんと!遅刻者がゼロでした。おかげさまで入館手続きもスムーズに行われ、スケジュール通りに開始できました。参加者の皆さま、優秀すぎます。

 

【ご挨拶】14:00

山内様から簡単なご挨拶と横浜市中央図書館の歴史についての説明を受けました。

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【自己紹介】14:20

今回は「図書館のおもいで」も皆さんに話していただきました。

お母さんと通った図書館のおもいで、学生時代に学校図書館に納める書籍を先生と一緒に買いに行った楽しいエピソード、社会人になってからの図書館との付き合い方、子供たちと読んだ絵本のお話などなど、それぞれの話題で盛り上がりました。

今も昔も、郷里や都会にも、私たちが暮らしてきた空間には常に図書館があったと再認識しました。図書館は大変ありがたい存在です。これからも大いに活用していきたいと思います。

 

【本のプレゼンテーション「冬に読みたい一冊」】15:05

 

■ご紹介いただいた本

20151220

『グレート・インフルエンザ』ジョン・バリー▶▶山内様

グレート・インフルエンザの詳細を見る

  1918年、突然の恐怖が人々を襲った。積み重なる死体、人通りの絶えた街、霊柩船と化した兵員輸送船、パニックに輪をかけた当局の対応―。世界中で最大推定1億人の生命を奪った史上最悪のインフルエンザの実態と、その謎を解き明かそうとした科学者たちの奮闘を描く。※横浜市中央図書館検索ページより


『日本を襲ったスペイン・インフルエンザ』速水融▶▶山内様

日本を襲ったスペイン・インフルエンザ―人類とウイルスの第一次世界戦争の詳細を見る
関東大震災の5倍の人命を奪いながら、「スペイン風邪」と称され、被害の実態も十分に把握されないまま忘却された、史上最悪の“新型インフルエンザ”。歴史人口学の泰斗が、その大流行の詳細を明らかにする。※横浜市中央図書館検索ページより
 
  
『流行性感冒』内務省衛生局▶▶山内様
流行性感冒―「スペイン風邪」大流行の記録 (東洋文庫)の詳細を見る
1918年から20年にかけて世界中で猛威をふるった史上最悪の感染症、スペイン・インフルエンザ。主として日本におけるその流行の状況、予防、病理などをつぶさに記録した貴重な調査報告書。※横浜市中央図書館検索ページより
 
 
『野尻抱影 星は周る』野尻抱影
野尻抱影 星は周る (STANDARD BOOKS)の詳細を見る
 野尻抱影の随筆集。夜空に瞬く星たちが言葉のかけらから降り注ぐ。星座に深い知識がなくても十分に楽しめる内容だ。
 
 
『平岡正明オン・エア 耳の快楽』平岡正明
平岡正明オン・エア 耳の快楽の詳細を見る
惚れぬいた音楽の魂に憑き、憑かれ、愛情のあり丈を傾けて、語る。五木寛之、田中優子、ルベ・エマニュエル、このうえない通人を相手に得て、言語による即興演奏者・平岡正明のみがなしうる話芸の白眉、音楽批評の究極。※横浜市中央図書館検索ページより
 
 
『ウィンターズ・テイル〈上〉』マーク・ヘルプリン
『ウィンターズ・テイル〈下〉』マーク・ヘルプリン
 ニューヨークの冬に起こる大泥棒と白馬がメインの大人のためのファンタジーストーリー。時空を超えた神話に読者は翻弄されっぱなしの圧巻の一冊。
 
 『永順からメリークリスマス』高橋永順
永順からメリークリスマスの詳細を見る
あなたはどんなクリスマスの想い出があるの?;料理の腕をみがき、部屋の飾りつけを工夫すれば、あなたはきっとパーティ上手;少女のころの夢を今;あなたは柊のドア飾り?それとも乾燥花で束ねたの?;乾燥花で束ねたドア飾りはいつまでも〔ほか〕※横浜市中央図書館検索ページより
 
 
『旅をする木』星野道夫
旅をする木の詳細を見る
アラスカの広さと静けさ。そのなかで天と地と人が織りなす物語を、暖かく語りかけてくるエッセイ群。※横浜市中央図書館検索ページより
 
 
『怖い絵 』中野京子
怖い絵  (角川文庫)の詳細を見る
一見幸せな家族『グラハム家の子どもたち』…けれど、この絵の完成後?スポットライトを浴びるドガの『踊り子』…じつは、この時代のバレリーナは?キューピッドのキスを受ける豊満な裸体『愛の寓意』…でもほんとは、このふたり?名画に塗り込められた恐怖の物語。心の底からゾッとする名画の見方、教えます。※横浜市中央図書館検索ページより
 
 
『信仰が人を殺すとき 』ジョン・クラカワー
信仰が人を殺すとき - 過激な宗教は何を生み出してきたのかの詳細を見る
アメリカでは、モルモン教徒は長老派教会の信者より多い。世界では、ユダヤ教徒より多い―「神の命令」に従い弟の妻とその幼い娘を殺した熱心な信徒、ラファティ兄弟。なぜ、熱心な宗教者たちが殺人者となり得たのか?理性と信仰、原理主義と人間の倫理の問題など宗教の深い闇に迫った渾身のノンフィクション。※横浜市中央図書館検索ページより
 
 
『アミ小さな宇宙人 』エンリケ・バリオス
アミ小さな宇宙人 (徳間文庫)の詳細を見る
 スピリチュアル系の愛の重要性を説いた本。子どもでも読める優しい文章で物語に引き込まれる。受け入れるか、受け入れないかはあなた次第。まずはページを開くところから始めよう。
 
 
『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』米原万里
嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)の詳細を見る
1960年、小学校4年生のマリは、プラハのソビエト学校にいた。男の見極め方やセックスのことを教えてくれるのは、ギリシャ人のリッツァ。ルーマニア人のアーニャは、どうしようもない嘘つきのまま皆に愛されていて、クラス1の優等生はユーゴスラビア人のヤスミンカだ。30年後、激動する東欧で音信の途絶えた彼女たちと、ようやく再会を果たしたマリが遭遇した真実とは―。※横浜市中央図書館検索ページより
 
 
『停電の夜に』ジュンパ・ラヒリ
停電の夜に (新潮クレスト・ブックス)の詳細を見る
ロウソクの灯されたキッチンで、停電の夜ごと、秘密を打ちあけあう若い夫婦。病院での通訳を本業とするタクシー運転手の、ささやかな「意訳」。ボストンとカルカッタ、はるかな二都を舞台に、遠近法どおりにはゆかないひとの心を、細密画さながらの筆致で描きだす。新人作家の鮮烈なデビュー短篇集。※横浜市中央図書館検索ページより
 
 
 『努力論 』幸田露伴
努力論 (岩波文庫)の詳細を見る
「努力している、もしくは努力せんとしている、ということを忘れていて、我がなせることがおのずからなる努力であってほしい」。何かをなそうとしても、ままならぬことの多いこの世の中で、いたずらに悩み苦しまずに、のびのびと勢いよく生きるにはどうすればよいか―達人露伴の説く幸福論。※横浜市中央図書館検索ページより
 
 
『氷 』アンナ・カヴァン
氷の詳細を見る
異常な寒波のなか、夜道に迷いながら、私は少女の家へと車を走らせた。地球規模の気象変動により、氷が全世界を覆いつくそうとしていた…。冷たい熱狂を引き起こしたアンナ・カヴァンの伝説的名作。※横浜市中央図書館検索ページより
 
 
『熱愛者ふたたび』常盤新平
恋人に去られた秋の午後、翻訳家の悠治は小料理店で、着物の似合う信乃に出逢った。若い娘の奔放な行動に、悠治はふりまわされ、自分を見失った。が、やがて、結婚を誓い合った典子との再会を果たし、アメリカに旅立った悦子とも、よりを戻す。恋人との空白を埋める性愛の日々が、また始まった。無限に続くかと思われた魂と躰の歓喜。その末に訪れたものは…。直木賞作家が、大胆に性と愛の深層を描き出した衝撃のベストセラー『熱愛者』の完結続編。※横浜市中央図書館検索ページより
 
 
『いつも同じお題なのに、なぜ落語家の話は面白いのか』立川談慶
いつも同じお題なのに、なぜ落語家の話は面白いのかの詳細を見る
“間”を味方につけろ。笑いには種類がある。話しかける時は文脈。独演会名人になるな。個性は結果だ…。立川流真打ちだから書ける、一般人にこそ使ってほしい噺の神髄が満載。※横浜市中央図書館検索ページより
 
 
『クリスマス・キャロル』チャールズ・ディケンズ
クリスマス・キャロルの詳細を見る
クリスマス・イブの夜、情け知らずの孤独の老人スクルージの前に、7年前に死んだ友人のマレーの幽霊があらわれます。生前の行いを後悔し、苦しむ彼は、スクルージに忠告を与えるためにやってきたのです。続いてあらわれる3人の幽霊たち。そして、次々にうつしだされる、過去、現在、未来のクリスマスの影…。スクルージのかたくなな心は、しだいにクリスマスの意味にめざめていきます。※横浜市中央図書館検索ページより
 
 
『左手のパズル 』萩尾望都
左手のパズル (絵物語・永遠の一瞬)の詳細を見る
私と私の恋人・16歳のチェロ奏者との物語。左ききの恋人は鏡の世界にある美しい森の家に暮らしていた。『ポーの一族』のファンは必読の美しすぎる絵本。
 
 
 『トマソン大図鑑〈無の巻〉 』赤瀬川 原平▶▶高橋様
トマソン大図鑑〈無の巻〉 (ちくま文庫)の詳細を見る
街なかにひっそりとたたずむ、無用だけどなぜか人の心をとらえて離さない「トマソン」。第一物件発見から24年、トマソンと命名されてから14年、多くの観察者によって採集されてきた無数の物件写真のなかから、21タイプ304物件の名品を精選し、詳細なデータ・コメントを付した、世界初の大図鑑。本書には第一発見物件である「四谷階段」に代表される「無用階段」はじめ7タイプ156物件を収録した。※横浜市中央図書館検索ページより
 
 
『彼の生きかた 』遠藤周作▶▶伊藤様
彼の生きかた (新潮文庫)の詳細を見る
 猿たちが住む自然環境を破壊し、利益のために権威を振るう男に対して主人公・一平はどう立ち向かうのか。信じる力と強固な意志が読後感を爽やかにさせる一冊。
 
『冬の犬』アリステア・マクラウド▶▶琴寄様
冬の犬 (新潮クレスト・ブックス)の詳細を見る
役立たずで力持の金茶色の犬と少年の猛吹雪の午後の苦い秘密を描く表題作ほか、著者が22年をかけて書きあげた8篇を収める。人生の美しさと哀しみに満ちた精巧なカットをほどこされた宝石のように完璧な短編集。※横浜市中央図書館検索ページより
 
『急行「北極号」』クリス・ヴァン・オールズバーグ
急行「北極号」の詳細を見る
サンタを待つ少年のもとにあらわれたのは、白い蒸気につつまれた謎めいた汽車。その名は、急行「北極号」。Xmas前夜のミステリーを描いた傑作絵本。2004年トム・ハンクス主演で映画化決定。※横浜市中央図書館検索ページより
 
 
【館内見学】16:15
 
お待たせいたしました!館内見学のお時間です。短い時間の中での充実したひとときでした。
 
 ■5階 廊下のステンドグラス
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旧図書館(野毛の図書館)の洗面所にあったものです。石棚には6-25憶年前のアンモナイトの化石が残されています。
 
■4階 事務室
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職員の方たちのデスクが並びます。日曜日で人がいないこともあり、広く感じました。
 
 ■4階 装備室
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 選ばれた本にカバーやラベルが貼られます。各館ごとの仕分けも行います。
 
■3階 選定室
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蔵書選定を行うための新刊が並ぶ棚、ここで各館で購入するかどうかを選定します。
 
 ■2階 配送室
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仕分けした本を各館ごとにBOXに入れる配送室。3次元のパズルを解くように、本達がすき間なく詰められています。バーコードもすべて上向きの配慮。
 
 ■B2 電動集密書架
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今回ご紹介した 『努力論 』幸田露伴。なんと1913年・大正2年に出版された本です、趣があります。
 
■B3 固定書架
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書籍だけでなく、新聞や雑誌まで保管しています。海外の新聞も見受けられました。
 
【意見交換】16:45
 
図書館で働く方たちへの感謝の言葉しか出てこなかったのが正直なところです。図書館内のお仕事がどれだけ大変なのか、館内を見学し自分の目で確認することができました。
 
一つ、驚きのエピソードを聞きました。貸し出した本に自分の感想を書く人がいるということ。ページを破るなどの悪質さは感じられませんが、もちろんNGな行為です。そんな衝動にかられた方はぜひ、読書会へ遊びに来てください。熱のこもったプレゼンテーションをお待ちしております。 
 
以上 横浜市中央図書館の皆さま、参加者の皆さま、有難うございました。
 
加筆、訂正受け付けております。気軽にご連絡願います。
 
 【おまけ】
 
早速、借りて読んでいます!
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