第23回(12/5)藤原和博さんをお迎えして『本を読む人だけが手にするもの』講演会開催!
【きっかけ】
㈱日本実業出版社、営業部桑田さんからいただいた一本のメールがきっかけでした。その後、編集部の川上さんとも良きご縁をいただき、2015年12月5日(土)「第23回横浜読書会KURIBOOKS 藤原和博さんをお迎えして『本を読む人だけが手にするもの』講演会」開催のはこびとなりました。
良く晴れた土曜日の午後、満員御礼30名・初のレクチャー型読書会STARTです!
【開場】13:30
スタッフも準備万端、参加者のみなさまをお迎えします。
と思ったらなんと!藤原さんもお迎えしてくださいました。
サインや写真撮影など交流を深めることができ、みなさん大満足の様子です。
【講演開始】14:00
「藤原和博さんをお迎えして『本を読む人だけが手にするもの』講演会」
今後の日本はどうなるの?
◆成長社会から成熟社会へ。
近年の日本教育制度は、記憶力中心のものから表現力・発想力・判断力が試される思考力中心の教育にシフトされています。こうした時代の流れを受けて2020年から大学入試制度が大きくかわろうとしています。今後、日本企業が求める人材も変化していくのではないでしょうか。
成熟社会をより具体的に教えてください。
◆みんな一緒の時代からオリジナリティの時代へ。
家庭に一台しかなかった固定電話の時代から、一人一台携帯電話を持つようになった現代が例としてあげられます。結婚式の引き出物をカタログ販売として成功させた企業も、こうしたオリジナリティを意識したからです。また成熟社会は否応なしに二極化が進むと考えてよいでしょう。
これからの成熟社会に求められる存在とは?
◆情報処理力から情報編集力へ。
正解の図柄をひたすら完成させる記憶力中心の「ジグソーパズル型=情報処理力」から、ピースを自由に組み合わせて完成させるような想像性が試される「レゴ型=情報編集力」の思考に頭を切り替えましょう。
そんな頭を柔らかくする能力は「個人的なリアル体験」から学ぶことが多いと言えます。テレビやインターネットの情報ばかりに頼るのではなく、積極的にイベントなどに参加してさまざまな人と触れ合いコミュニケーション能力を高め、経験値を深めていきましょう。また、幼少期は泥だらけになって夢中で遊んでほしいと思います。一見無駄と思われがちな子供のころの遊びは予測不可能な展開を学ぶ知恵がつまっています。
そしてなにより読書は情報編集力のスキルを高めます。本は著者の「脳のかけら」、読書を通じて著者の考えを自分の脳につなげ、新たな視点や知恵を落とし込むことで自由な発想力を養うことができます。
そんな時代にあなたは生き残れるの?
◆まずは、年収ではなく時給で考えてみましょう。
労働力としての価値基準は時給でおよその判断はつきます。(時給=年収÷年間総労働時間)から計算してみると、1時間800円のアルバイトから1時間80,000円の弁護士などのお仕事まで、差があることに気付きます。月給や年収ではなく「時給計算」するのがポイントです。
でもどうしてこんなに差が出るの?
◆「希少性」この一言につきるでしょう。
ポケモンのレアカードをご存じでしょうか。希少性の高い最強のカードのことで、価値の高いものになるとオークションで高額取引されるものもあります。あなたらしさから自分の希少性を生みだし「自分にしかできないこと」を育てていきましょう。
でも、具体的にどうやって?
◆1,000,000人に一人の人間になろう。
「希少な存在=キャリアとして認められる」ためには100人に1人の存在になることです。そのためには10,000時間を必要とすると、たとえば一日3時間続けた場合、一年間で3時間×365日=約1,000時間です。結果、何事も10年間続ければマスターするという計算。その自分のキャリアを3つ掛け合わせて1,000,000人に一人の逸材になるよう目指しましょう。
最後に・・・
人生は一度きり、自分を信じて前向きに歩むことです。そして完璧を求めないこと。日々努力を続けていれば、きっとあなたを励まし、気力を与え、全力でサポートしてくれる人が現れるでしょう。あなたのポテンシャルが人生の成功に導いてくれると信じます。
【トークセッション】14:40
本書の巻末に紹介されているおすすめの本を数冊ご用意し、参加者のみなさなとトークセッションを行いました。
ご紹介した本は下記になります。
『天才!成功する人々の法則』マルコム・グラッドウェル
『ピーターの法則 創造的無能のすすめ』ローレンス・J・ピーター
著者は「階層社会において、全ての人は昇進を重ね、あらゆる組織は無能化する」と喝破する。「階層社会学」という新しい言葉を生み出した革新的な一冊。
『35歳の教科書 今から始める戦略的人生計画』藤原和博
40歳で花を咲かせるためには、35歳からじっくり養分を吸収し、技術を蓄積し、必要な人脈とネットワークを作っておくこと。人生のクライマックスに向けて戦略的人生計画を始めよう。
『坂の上の坂』藤原和博
坂の上は雲ではない「坂」だ。現代の平均寿命は長くなり坂の上で待ち構えているのは第二の人生。50代からの残りの人生をどう過ごせばいいのか必要な準備や心構えを説く。
『奇跡のリンゴ』石川拓治
青森の農家・木村秋則さんが不可能と言われた完全無農薬の林檎を実らせる感動のノンフィクション。林檎の木を荒らす害虫との闘いが壮絶を極め、人々の心を打つ。
『14歳からの哲学』池田晶子
人は14歳以後、一度は考えておかなければならないことがある。つい、うっかり考えることを忘れてしまった大人にもおすすめの一冊。
『バーバパパのいえさがし』A・チゾン、T・テイラー
バーバパパファミリーは体の形を自在に変えることができる粘土のような体を持った家族だ。彼らのお引越しを通して環境問題を考えさせられる逸品。
『おしいれのぼうけん』古田足日
さくら保育園のおしいれ。こどもたちがいたずらをするとここが反省の場所となる。さとしとあきらの二人の押入れの冒険は何世代もわたって読み継がれる名作だ。
以上、続きは本書の巻末を読んでお楽しみください。
クロージングは開場のみなさまから満場の拍手が湧き起りました。
ありがとうございました。
【サイン会】15:50
最後に藤原さんと記念撮影。最後までお気遣いいただき感謝いたします。
藤原さん、本当にありがとうございました。
【さいごに】
藤原さんの迫力ある生のレクチャーはいかがでしたでしょうか。「目線」や細かい動作は皆さんの目で感じていただけましたか。私は
初めての講演会型読書会ということで不慣れさからくる至らない点など多々あったかと思います。反省点として心に置き留めて、次回へ活かしてまいりたいと思います。今後も、横浜読書会KURIBOOKSを応援願います!
参加者のみなさま、ありがとうございました。
加筆、訂正等受け付けております。気軽にご連絡を頂きたくお願い申し上げます。