第12回(2/21)朝の横浜読書会
■参加者10名(男性4名、女性6名)でした。
初参加の方は4名でした。
「今回の読書会は 楽しんでいただけただろうか。」常に思うことです。
こうして読書会が存続していることが一つの答えかもしれないと、参加者のみなさまからやる気を頂いています。
「読書会を通して良書に出合えた。」とメール等で感想をいただくこともあり本当に嬉しく思います。以下は第10回朝の読書会『「やりたい仕事」病』のKさんの感想です。
【私も「やりたい仕事」病にかかっていました。「スキル」や「キャリア」に気をとられて、目前の仕事がそうしたものを満たすものとは思えず不満や不安を抱えていました。このままでは将来生き残れない、と。そうした「病識」があったためこのタイトルに惹かれ読んでみました。「キャリアはデザインするものではない、キャリアというものは、行動する人のあとからついてくるものなのだ。」本著のこの言葉が特に印象に残っています。デザインに沿わないものを排除するのはそれだけ可能性を排除するものです。「やりたい仕事」という病に罹るとそれだけ可能性やキャリアを狭めるものだと気づかされました。行動した足跡こそがキャリアであり、その足跡は行動によって生まれる。行動すればその分新たな出会いもあります。そしてその出会いの中で「これだ」というものが見つかり、それがキャリアにつながっていく。仕事でも趣味でも何でもまず取り組んでみることこそ未来を形成するものだと改めて認識しました。本著を通じて仕事や将来に対する自身のもやもやが晴れました。こうした本に出合えて嬉しかったです。ご紹介ありがとうございました。】
『ベリーベリーグッド』松浦弥太郎
女性向けファッション誌『Oggi』に連載されたエッセイ集。仕事や恋に悩んだ時、前向きになれる珠玉の言葉があなたに寄り添い、傷ついた心を優しく包み込む。頑張る女性にやさしい一冊。
『桜前線開架宣言』山田航
現代短歌の最前線に立つ40人からなる、心ひかれる短歌アンソロジー。微細な刹那を言葉に込めて、読む人の心に落とし込む作品は読み継がれるべくARTだ。
『ないもの、あります』クラフト・エヴィング商會
人の成長過程で「脳」と「心」はどのように変容してゆくのか心理学・社会科学・人類文化・脳神経科学の重厚な調査をもとに考察する。人間観を覆す話題のノンフィクション。
『鬼談百景 』小野不由美
淡々と綴られるショートな怪談集が99話。どこかで聞いたことのあるような、過去に経験したことのあるような、奇妙で不思議な出来事を織りまぜた一冊。
『トーニオ・クレーガー 』トーマス・マン
「芸術」と「生活」のはざまに悩む主人公の苦悩を描いた青春小説。繊細で扱いにくい感情をもつトーニオ。若さゆえの危うい情熱を穏やかに収束させるラストは祈りにも感じられる。
『さらば、資本主義』佐伯啓思
「資本主義」の本質を筆者の視点で軽やかに説く。個人の自由や能力主義を最大限に発揮させようという今日の新自由主義的政策は経済格差を拡大させ階級社会を招来してしまうと警告。
『流星ひとつ』沢木耕太郎
ホテルのBARで新進気鋭のノンフィクションライター・沢木耕太郎31歳と昭和の歌姫・藤圭子28歳が8杯のウオッカを飲み交わす。インタビュー分のみで構成された幻の作品が34年ぶりに蘇る。
『駅伝マン』アダーナン・フィン
なぜ日本人は駅伝を好む人種なのか。その謎を解明すべくイギリス人記者が京都に移住する。やがて駅伝の魅力に憑りつかれ、自らも駅伝マンを目指すことに…。
『夢へ翔けて』ミケーラ・デプリンス
内戦中のアフリカ・シエラレオネで生まれた少女が、アメリカの里親に引き取られ、世界的なバレリーナになるまでの自序伝。戦争孤児、人種差別の壁を乗り越えるほどの才能は華麗で優美。
参加者のみなさま、ありがとうございました。
加筆、訂正等受け付けております。気軽にご連絡を頂きたくお願い申しあげます。