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第11回(2/7)朝の横浜読書会

■参加者10名(男性6名、女性4名)でした。

初参加の方は6名でした。

今回ご参加いただいた皆さまはプレゼンテーション能力の高い方ばかりで驚きました。本に付箋をはったり、ノートにメモを取ってきたり、事前にどれだけの準備をしてくるのか興味深いところです。いざ発表となると思い入れの強い本ほどまとまりのない説明になりがちです。一期一会、後悔のない本の紹介を心がけたいです。

 

また、本のご紹介の時に参加者の方から「思潮社」は詩を専門に扱う優れた出版社との話がありました。早速ホームページをチェックしてみると、編集者の求人資格に「詩が何よりも好きな方」と記されていました。

 南極大陸横断の航海途上で座礁し、17カ月に及ぶ極限状態が続く漂流生活の末に、乗組員27人全員が奇跡の生還を果たした「エンデュアランス号」のリーダー、アーネスト・シャクルトン。彼が南極探検隊員を募集した広告を、ふと思い出しました。厳しい条件にも拘らず応募した乗組員の高い志が垣間見れます。

 MEN WANTED for Hazardous Journey. Small wages,bitter cold,long months of complete darkness, constant danger,safe return doubtful. Honor and recognition in case of success―― Ernest Shackleton.
「求む男子。至難の旅、僅かな報酬、極寒、暗黒の長い日々、絶えざる危険、生還の保証なし。ただし成功の暁には名誉と賞賛を得る」

 

第11 回にご参加いただいた皆さま、貴重な意見をありがとうございました。

 

それでは、レッツ朝読!スタートです。

【ご紹介いただいた本】

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『サラとソロモン』エスター・ヒックス

サラとソロモン―少女サラが賢いふくろうソロモンから学んだ幸せの秘訣の詳細を見る

少女サラが賢いフクロウのソロモンに人生の楽しさを教わる。スピリチュアル系の引き寄せのスタンスとなる心の有り様が、読み進めるごとに自然と染み込んでくる優しい本だ。

 

『美しい星 』三島由紀夫

美しい星 (新潮文庫)の詳細を見る

三島由紀夫のSF小説と言うから驚く。家族全員が異星人という構成で話が展開される。神秘的な永遠の宇宙に著者の美学とニヒリズムが溶け込んだ圧巻の一冊。

 

『僕がバナナを売って算数ドリルをつくるワケ』天野春果

僕がバナナを売って算数ドリルをつくるワケ (単行本)の詳細を見る

サッカーチームというコンテンツの営利団体・川崎フロンターレ。地域貢献に尽くし、ビジネスとして成功を遂げたマーケティングの知恵が満載のビジネス書としてもお薦めの本だ。

 

『空飛ぶタイヤ(上) 』池井戸潤

空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)の詳細を見る
『空飛ぶタイヤ(下)』池井戸潤

空飛ぶタイヤ(下) (講談社文庫)の詳細を見る

中小企業・赤松運輸のトレーラータイヤが外れ、人身事故を起こすことから物語が始まる。空を飛んだタイヤは赤松運輸の整備不良なのか、大手自動車会社の欠陥が原因なのか。読後の爽快感を味わえるおなじみ池井戸作品。

 

『失われた夜の歴史』ロジャー・イーカーチ

失われた夜の歴史の詳細を見る

産業革命以前のヨーロッパは、日没になると闇に潜む悪魔が舞い降りるとされてきた。暗闇の世界には略奪、暴行、家事などの恐怖が人々を襲うからだ。睡眠が2回に分けられていたというエピソードも驚く。

 

『焼け跡』望月遊馬

焼け跡の詳細を見る

色彩豊かな著者の詩はイメージをより深くする、そんな洗いざらしの焼け跡へようこそ。観察眼の鋭い詩人がありのままに感じた世界を散文詩にのせて読者へ届ける。

 

『ランドセル俳人の五・七・五 』小林凜

ランドセル俳人の五・七・五 いじめられ行きたし行けぬ春の雨--11歳、不登校の少年。生きる希望は俳句を詠むこと。の詳細を見る

超低体重児で生まれた小林凛太郎君は小学校に入学するとともにいじめを受けるようになる。彼の心を支える源は温かな家族と俳句を作ることだった。感性豊かな小さな天才の俳句集。

 

『驕れる白人と闘うための日本近代史 』松原久子

驕れる白人と闘うための日本近代史 (文春文庫)の詳細を見る

日本人がドイツ語で出版した書籍を日本語に翻訳した本。日本人が正しく誇りを持つために読むべき一冊であり、世界史と交差しながら日本の歴史を知る事が出来る満足度の高い一冊。

 

『ちょっと今から仕事やめてくる』北川恵海

ちょっと今から仕事やめてくる (メディアワークス文庫)の詳細を見る

ブラック企業に勤める主人公が精神的に追い込まれ死を意識していたところに、小学校の同級生と名乗る「山本」が現れる。働くことにちょっと疲れたビジネスパーソンにそっと届けたいお話。

 

『ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験』大鐘良一

ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験 (光文社新書)の詳細を見る

NHKのテレビドキュメンタリー番組の記録。その名も「宇宙飛行士選抜試験」。具体的には面接試験や狭い空間での集団行動など、10人の候補者の横顔を浮き彫りにする示唆に富んだ一冊。

 

参加者のみなさま、ありがとうございました。

加筆、訂正等受け付けております。気軽にご連絡を頂きたくお願い申し上げます。

皆さまの参加をお待ちしております。

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