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第10回(1/24)朝の横浜読書会

■参加者10名(男性4名、女性6名)でした。

初参加の方は6名でした。

この日は、雪が降る予報が出ていましたが晴天に恵まれダイヤの乱れもなく一安心、読書会は予定通りの時間に開始できました。本の話は2時間の会ではもの足らず、場所を移動してなんと!参加者10人全員でランチを食べることに。本当に楽しかったです。美味しい食事をいただきながら読書以外の趣味の話まで広がり、釣りや落語など意外な話題に盛り上がりました。

趣味を「好きなこと」と寛容に定義するならば、私はお月さまをぼんやりと眺めるのが趣味です。太陽は直接見るのにまぶしすぎますが、月はゆっくり眺めながら想いを巡らすことができます。この日は月が本当に綺麗でした。日が落ちると満月が夜空に浮かび、神秘的で美しかったです。

第10回にご参加いただいた皆さま、貴重な意見をありがとうございました。

それでは、レッツ朝読!スタートです。

 

【ご紹介いただいた本】

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『残り全部バケーション』伊坂幸太郎

残り全部バケーション (集英社文庫)の詳細を見る

溝口が悪行の便利屋から足を洗うための条件は見知らぬ人へメールを送ることだった。悪人だけどどこか憎めない岡田と溝口が織りなす軽妙なタッチで綴る5編の短編小説。伏線の回収も完ぺきで、これぞ伊坂幸太郎作品と思わせる一冊。

 

『河童が覗いたヨーロッパ 』妹尾河童

河童が覗いたヨーロッパ (新潮文庫)の詳細を見る

舞台美術家の妹尾河童がヨーロッパを気ままに旅にした時の紀行文。本書の醍醐味は作者直筆の繊細な絵と文章が全編にあふれているところ。寺院や街並み、ホテル、電車の車掌さんまでイラストで書き比べており、眺めているだけでハッピーになれる。

 

『依存症ビジネス 』デイミアン・トンプソン

依存症ビジネスの詳細を見る

「好き」の境界線を超えて「欲しい」領域にいるあなたは依存症なのかもしれない。ギャンブルやアルコールだけに限らず、最近ではSNSなど誰しも陥りがちな「依存」に真正面から向き合い、そのビジネスの現状に迫る。

 

『「やりたい仕事」病』榎本博明

「やりたい仕事」病 (日経プレミアシリーズ)の詳細を見る

キャリアプランを建ててみたが現実とのギャップに悩む。誰しもそんな経験はあると思う。不確実性の高い将来のプランに全力を尽くすよりも、今あるチャンスの確率を高める行動パターンを身につけ、柔軟な適応力で乗り切ろう。

 

『しないことリスト』pha

しないことリストの詳細を見る

日本一有名なニートの著者が提案する「しないこと」のリストは共感できるポイントが沢山ある。がんばるのは無条件でいいことだと言う精神論を捨て、しないことを増やしてみる、それも適当にゆるく。自分らしい生きかたを取り戻そう。

 

『武道館』朝井リョウ

武道館の詳細を見る

アイドルの世界をリアルに描き出した小説。時代の疾風に消費されてゆくアイドルたち。そんな現実に、悩み葛藤しながらプロとして成長してゆく「NEXT YOU」の姿は、昨今テレビで観るアイドルグループとリンクする。

 

『ビスマルク 』飯田洋介

ビスマルク - ドイツ帝国を築いた政治外交術 (中公新書)の詳細を見る

「鉄と血こそが国力である」と言う演説があまりにも有名なビスマルク。19世紀ヨーロッパにおいて鉄血宰相とよばれたドイツの政治家の業績はあまりにも大きく華々しい。しかし本書で語られるビスマルクはまた別の顔を持つ、人間味あふれる姿だ。

 

『話すチカラをつくる本』山田ズーニー

話すチカラをつくる本 (知的生きかた文庫)の詳細を見る

コミュニケーションの基本である論点、論拠、意見を解りやすく解説する。自分の意見をしっかりと伝え敵をつくらず共感を得る自分の「メディア力」を育てることも大切。30分で読める手軽さの中にも気付きが多い優れた実用書。

 

 

『錬金術』ガイ・オギルヴィー

錬金術 (アルケミスト双書)の詳細を見る

美しい図版を贅沢に沢山使った錬金術の入門書。「ヘルメス・トリスメギストスのエメラルド版」の邦訳も載っているところも素晴らしい。錬金術の背景にある思想も理解することができるファンにとってはたまらない一冊。

 

『錬金術 』マンリー・P.ホール

錬金術 【新版】 (象徴哲学大系)の詳細を見る

錬金術から学ぶ無限の生命と力を借りて人間の本質を探る。その精神世界には古代から連綿と語り継がれてきた文明のあるべき全体像が見えてくる。秘教哲学の観点から大いなる神秘に身をゆだねて学びを得よう。

 

『完全なるチェス 』フランク・ブレイディー

完全なるチェス 天才ボビー・フィッシャーの生涯 (文春文庫)の詳細を見る

チェスの天才ボビー・フィッシャーの生涯。カリスマ性の高い彼の栄光話は多く語られるが、本書の真骨頂は一生涯を描いたところであり、天才の末路が心に刺さる。成田での逮捕事件や日本人女性との結婚など、身近な話と思わせるエピソードも絡む秀逸の一冊。

 

『悲しみよこんにちは』フランソワーズ・サガン

悲しみよこんにちは (新潮文庫)の詳細を見る

18歳のサガンが残したフランス文学の代表作とも言うべき本書。プレイボーイの父とその娘の物語だ。嫉妬と独占欲、そして自由が絡み合い、若い少女ならではの残酷さまでも描き出す。一瞬のきらめきを逃さない筆力に脱帽だ。

 

参加者のみなさま、ありがとうございました。

加筆、訂正等受け付けております。気軽にご連絡を頂きたくお願い申し上げます。

皆さまの参加をお待ちしております!!

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