第15回(5/8)朝の横浜読書会
■参加者12名(男性8名、女性4名)
初参加の方は4名でした。
朝の読書会は課題の本を持ち寄るわけでもなく女性限定といった制限があるわけでもない、どちらかと言うと単調な、どなたでも参加できる気軽な読書会で、おかげさまで15回目となりました。回を重ねるごとに非常に面白いと感じ、知の探究は深まるばかりです。その源泉を今までにご参加いただいた方たちの何気なく洩らした言葉から探ってみたいと思います。
「二日酔いでしたが、余裕で参加できました。」
夜通し飲んでカラオケで歌い、かすれた声で朝の読書会に参加するとは強靭な体力だなと思いましたが、基本的に本の紹介意外は放置プレイです。積極的な意見交換ももちろん大歓迎ですし、体調不良の際は陰の方でひっそりと佇んでいただいても大丈夫です。
「他の読書会では、まとめた資料などは暗記した上で発表するように指示を受けました。横浜読書会は大丈夫なのですね。」
もちろんです。というか主宰者の私がメモを見ながらプレゼンテーションをしていますし、読書会のために資料を作成したとは感動です。堂々と広げて皆さんとシェアしながら発表して欲しいと思います。
知の源泉どころかゆるい空気が伝わっております。申し訳ありません、そんな読書会です。悪くないコミュニティだなと感じていただけたら幸いです。
それでは朝の読書会スタートです!
【ご紹介いただいた本】
『未来のイヴ』ヴィリエ・ド・リラダン
天才科学者エディソンは青年貴族エワルドのために人造人間・ハダリーを完成させた。「アンドロイド」の語源は120年以上前に書かれた本書から成る。
自分の分身を手に入れ俯瞰的に物事をとらえる。好きなことと好きな自分は一致するとは限らない。他人思考(見られている自分)を自ら習得し、冷静な判断を養おう。
タイムトラベルロマンスの金字塔。めくるめくストーリーに一気読み間違いなし。しかもハッピーエンドな展開に読後の満足感は十分に味わえる。
一度は利用したことがある身近な図書館。本好きにはありがたい図書館の活用術を丁寧に解説した利用価値の高い本。
一流企業を辞め水族館の飼育係りに転職した猪山。水槽の中の魚たちに人間愛憎を重ね合わせ、生甲斐や夫婦の絆とはなにかを問う。
江戸の末期から明治にかけて生きた「あい」という女性の物語。あいは実在した人物「関寛斎」という名医の妻だ。夫に献身的に尽くしたあいの一生は美しい。
2016年本屋大賞受賞作。調律師の日常と心の成長を淡々と綴った物語。調律師という地味な仕事にかける職人としての情熱や音に対する繊細な感性を奏でる一冊。
タウン誌『銀座百点』の巻頭エッセイを彩った60人による豪華なエッセイ集。銀座にこだわらず自由な発想で描く本書はそこはかとなく時代の香りを匂わせる彩がある。
正しい統計学をゆるキャラたちが優しく解説する。統計情報を正確に読み取り、理解し、他者に正しく伝える力を身につけよう。
ラグビーと言うスポーツを通してメンタルコーチの重要性を説く。「心の準備」を万全にし、プレッシャーと言う虚像としっかり向き合うことで目標達成に近づく。
他人との関わりを見つめ直す本。定期的に読み返して自分の態度を改めたい。自己欺瞞と言う自分の小さな箱から抜け出すことでより良い人間関係を築こう。
夢か現実なのか判断しようのない猫町の世界。空想美を言葉で繋ぎ猫町の世界観は完成される。他、散文詩、随筆等での短編で構成された一冊。
哲学・文学・社会学・人類学等、あらゆる人文科学の基盤としての中心的役割を担う文化記号論の現在を多面的に考察。
英語を習得したいと考えている初心者向けの書。日本昔話「桃太郎」の全文。巻末にまとめてある使用単語集がおすすめ。
イギリスの児童文学。孤児のアンが夏休みに海辺の村へ滞在中に不思議な少女マーニーと出合う。思春期の少女の繊細な心理描写が読む者を引き付ける。
自分の気持ちを上手く伝えるために、上品な大人の言葉遣いを習得したい人にお薦めの一冊。角を立てずに相手に断る方法など、なるほどと思える用語がたくさんある。
参加者のみなさま、ありがとうございました。
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