第29回(5/14)アサーティブコミュニケーション
今回の横浜読書会は特定非営利活動法人アサーティブジャパンの大井健二さんをお招きして「アサーティブ講座&読書会」を開催いたしました。
第1部は「会話」に関する本のプレゼンテーションです。
つながる言葉、さえぎられた言葉、そんな会話の一文を思わせる本をお題に、全員で持ち寄りました。
『沈黙』遠藤周作
- アサーティブとは
Assertivenessの訳語は「自己主張すること」です。
ビジネスでもプライベートでも人間関係には行き違いやストレスがつきもの。そんな対人関係におけるストレスを軽減し、自分も相手も尊重して信頼関係を築いていくために、専門的なトレーニング「アサーティブトレーニング」を身につけてみましょう。
感想…アサーティブはアメリカの人権擁護運動や女性解放の思想と理念を土台として発展してきたとのお話がありました。深い歴史があるのですね。
- コミュニケーションのクセの自己点検とパターン
・ドッカン攻撃的…人に食ってかかる攻撃的なタイプ
・オロロ受身的…自己犠牲的で、ふみにじられても黙っているタイプ
・ネッチー作為的…攻撃性を隠して相手をコントロールするタイプ
例として待ち合わせに遅刻した友人に対しての対応で考えてみます。
ドッカン攻撃的は「いい加減にしろよ。いつまで待たせるんだ。」と怒鳴り気味の態度、オロロ受身的は「大丈夫だよ。へいきへいき。」と言いつつ自分の中でストレスをため、ネッチー作為的は「いつも遅れてくるから、まさか今日は遅刻しないと思ったけどやっぱり遅刻だったね。」と上から目線で嫌味っぽく言う、といったところです。
感想…驚くべきことにすべて該当します。(笑)そんな私をどんな時も受け入れてくれる愛犬。犬は偉大です!
- コミュニケーションを取るときの4つの柱
・誠実(自分に対しても、相手に対しても誠実であること)
・率直(率直に簡潔に具体的に)
・対等(自分も相手も尊重した対等な態度で向き合う)
・自己責任(コミュニケーションの半分は自分にあるのだということ)
- ケーススタディ
例として貸した本を次回会う時にでも返してほしい時の伝え方を考えてみます。
・誠実(言いづらい)
・率直(次に貸す人がいるから返して欲しい)
・対等(会う前にメール等で連絡をする
土曜の午後という貴重なお時間を「アサーティブ・コミュニケーション紹介講座の参加に充てよう!」という選択をしていただいたこと、改めまして、感謝申し上げます。
1時間半という限られた時間の中ではありましたが、「自分も相手も大切にして自己主張する」という感覚や、「伝えたいこと」を「相手に伝わるように伝える」ための考え方とそのスキルを知っていただいたことで、その後の生活の中でコミュニケーションについて考えるキッカケになったり、具体的に使っていただいてお役に立てることが出来ていれば幸甚です。
横浜読書会とのコラボということで、前半に参加者の皆様と一緒に「コミュニケーション」にまつわる本の紹介時間があり、私達も持参した本のご紹介をさせていただきました。読書の感想を共有する体験は非常に新鮮で(数十年前の読書感想文が最後だったかも・・・)、皆さんの一冊一冊の本への想いや内容紹介を非常に興味深く聞かせていただきました。コミュニケーションという視点からも、本紹介という自分の考えを共有する機会は素晴らしいと感じました。そして、改めて本の楽しさと奥深さを確認することができました!
- 「何となく」感じていたことが的確に言語化された。
- 自分のクセが分かった。
- 社内でのコミュニケーションを振り返るきっかけになった。
- 自分では気付けなかった感情を言語化することの重要性に気付けた。
- 今までと違った視点でコミュニケーションのとり方を知ることが出来た。
講座中の熱気からも感じておりましたが、皆様が「自分ごと」として、積極的にコミュニケーションについて向き合い、参加いただいていたなぁ、と強く印象に残っております。
ご紹介した内容は、意識し、実践を繰り返すことで自分に変化が生じ、相手とのかかわりにも変化を起こす力を持っています。ぜひ、小さいことからたくさん試して実感していただければと思います。
最後になりますが、継続することや実践することへの関心のコメントも多くいただきました。
そのためにも、定期的に思い出す機会としてのメルマガやTwitterへの登録、理解を深めるための本や講座はお役に立てると思いますので、以下にご紹介させていただきます。
- 学んだことを実践すると案外難しかった。
- もっと長い時間体験したかった。
- もう少し踏み込んだ内容も知りたい。
- 少しずつでも日常生活で実践していこうと思います。
- 続けられるか、実践できるか心配・・・。
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本で学ぶ
https://www.assertive.org/d/d_1_10/
講座で学ぶ
https://www.assertive.org/b/b_2_1/
今後もアサーティブが皆さんの自己信頼を強くし、大切な相手との関係を育む一助になることを心より祈っております。