第43回(4/15)あらゆる歴史書

■参加者16名(男性8名、女性8名)でした。

今回はオープニングの自己紹介と一緒に「最近の自分史に残った出来事」を話していただきました。生まれて初めてパトカーに乗った話や、お友達と泊まった際のホテル大洪水事件、ご両親との暖かいエピソードなど珍事件簿満載の楽しい話でした。

本のお題は「あらゆる歴史書」です。

歴史を変えなかった13人『バンヴァードの阿房宮』、最近話題の『サピエンス全史』、古今東西・世界を騒がす『帳簿の世界史』、それはそれで興味深い『エロティック日本史』、存在感たっぷりの『情報の歴史』等、考えぬかれた歴史書揃いのセレクションに脱帽です。気鬱で陰湿な香りの『下山事件』『鉄道の裏面史』など昭和の歴史も話題に上りました。

また、小学生向け『学習まんが・日本の歴史』の巻末に「おうちの方へ」がある事を忘れていました。編集者の愛ある本づくりのお仕事にほっこり和んだ読書会でした。

参加者の皆さま、ありがとうございました。加筆、訂正受け付けております。気軽にご連絡を頂きたくお願い申しあげます。

【ご紹介いただいた本】

2017.4.15

 
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第42回(3/18)ゲストにポプラ社・斉藤さん

■参加者12名(男性6名、女性6名)でした。

今回はポプラ社・斉藤尚美さんをお招きして読書会を開催しました。

課題の本は11作品。斉藤さんが編集した珠玉の書籍ばかりです。息の長い作品を生み出す才能に鳥肌が立ちます。きれいごとなしの人生を生きる著者たちと編集者・斉藤さんとのエピソードは全てが刺激的かつ新鮮でした。傑作ができるまでの秘話に参加者全員、夢中で聞き入りました。

受賞作・大賞ばかりが文学界を跋扈する中、静かに荒ぶる傑作11作品のご紹介です。

1『ママに人生』

2『おもかげ復元師』

3『坂の上の坂』

4『グッドラック』

5『洗礼ダイアリー』

6『すてきな地球の果て』

7『困っているひと』

8『わが盲想』

9『ダイナー』

10『八本脚の蝶』

11『奔走老人』

人気の書籍は『坂の上の坂』『困っているひと』。『八本脚の蝶』は強烈なインパクトを残しました。

 

【ご紹介いただいた本】

2017.3.18

斉藤尚美さん、参加者の皆さま、ありがとうございました。
加筆、訂正受け付けております。気軽にご連絡を頂きたくお願い申しあげます。
 
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第41回(3/11)藤田先生カムバック!

■参加者11名(男性6名、女性5名)でした。

今回は特別企画!藤田大雪先生をお招きしてプラトン著『ゴルギアス』読書会を開催しました。藤田先生は『ソクラテスに聞いてみた』の著者です。今を生きる哲学の賢人を目の前にして積極的に発言する横浜読書会の参加者たち。その発言力の高さに先生からお褒めの言葉をいただきました。これぞKURIBOOKSイズム!本当に素晴らしいです。思う存分哲学の深みへ迫りたいと思います。

 

哲学は人生に必要なものでしょうか?

社会の役に立ちますか?

哲学を学ぶ意味はあるのでしょうか?

 

他者は自分とは異なる固有の存在です。喜びや痛みの感じ方も違えば、欲求や表現方法も人それぞれ。そんなとてつもなく孤独な人間同士が互いに共鳴したり心満たされる時間を共有するために、哲学はあるのだと思います。「真・善・美」の価値概念をふまえて、人生の本質「人生いかに生くべきか」を考えてみようと思います。

課題の本『ゴルギアス』。本書は大家ゴルギアス、その若い弟子ポロス、現実政治家のカリクレスと対峙するソクラテスの対話篇からなります。前半は弁論術についての話が中心です。弁論家のような強い者が正しいとされた時代に、ソクラテスは問答法(エレンコス)により考えの矛盾点を指摘していきます。

正直言って、ソクラテスの問答法にイラッとするのが本音。会の中でも「これは敵をつくるだろう、処刑されても仕方がない。」と言う意見も多く出ました。しかし、真実と思われる生きたかたではなく、真実そのものの生き方をすべきと理論立てて説いてゆくソクラテスの反駁に圧巻!ぶれない崇高な精神に参加者全員惹きつけられたのは言うまでもありません。

そして今回の本題となる後半は「いかに生きるべきか」と言う内容に入ります。不正を犯す人は惨めで不幸。不幸を加えるか加えられるか、どちらかを選択するとしたら加えられる後者を選びたいと語るソクラテス。多くの富や名声を得ることよりも民衆によって不当に処刑されることを選択したソクラテスに、ちょっと過剰な気がするのも事実です。しかしそれでもなお、すぐれた人間として生きることを貫いた彼の信念!2500年前の誇り高き哲学者の魂に触れた熱い熱い哲学読書会でした。

みなさん!魂の調和です。無知を認め、積極的に知への探究を行いましょう。

藤田大雪先生、参加者の皆さま、ありがとうございました。
加筆、訂正受け付けております。気軽にご連絡を頂きたくお願い申しあげます。
 

【ご紹介いただいた本】

2017.3.11

 
 
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第40回(2/18)漫画×漫画×漫画

■参加者19名(男性4名、女性15名)でした。

おかげさまで横浜読書会KURIBOOKSは4年目に突入です。ありがとうございます!

今回は待ちに待った「大人の漫画祭り」!女性に大人気の企画となりました。

王道の『ブラックジャック』『ドラえもん』、違った意味で話題になった少女漫画『キャンディキャンディ』、なめてはいけない進化し続ける最新BL情報まで、次々と紹介される漫画たちに参加者の数だけの興奮がありました。

『BANANA FISH』『式の前日』『3月のライオン』『ここはグリーン・ウッド』『ガラスの仮面』からわかるように参加者の年齢はバラバラでしたが「漫画」は偉大です!大いに盛り上がりました。

今後、漫画祭りはシリーズ化したいと考えています。ご期待ください!

参加者の皆さま、ありがとうございました。
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【ご紹介いただいた本】

2017.2.18

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第39回(1/14)JAPAN!

■参加者15名(男性7名、女性8名)でした。

今回は新春特別企画!毛筆アーティストの中村美帆さんをゲストに読書会を行いました。年の初めにふさわしい華やかなゲストです。

2017.1.14.2

美しすぎる作品に囲まれての本のお題は「JAPAN」です。ご紹介いただいた本たちは縄文人から大阪人まで想像以上の広がりをみせました。絵本セラピストの方による大人のための読み聞かせ『ぼんさいじいさん』も新鮮でした。

美帆さんの作品をプレゼントコーナーです。美帆さんのハートを射止めた書籍は、やはりと言うか流石と言うか『外は、良寛』松岡正剛著でした。作品「風」のプレゼントです。

2017.1.14.3

他、自己紹介の時に自宅で過ごす時間が至福のひとときだとご紹介してくれた方に作品「ゆめ」を特別プレゼントとなりました。美帆さん!ありがとうございました!

【ご紹介いただいた本】

2017.1.14.1

参加者の皆さま、ありがとうございました。

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第38回(12/17)イラッとした本

■参加者9名(男性4名、女性5名)でした。

2016年最後の読書会となりました。主宰者がポンコツでありながらここまで続けてこられたのも皆さまのお蔭です。本当にありがとうございます。今後も横浜読書会KURIBOOKSを応援願います!

今回は「イラッとした本」です。ご紹介いただいた本たちは苛立ちを感じつつも読書家から愛されるツワモノ揃いでした。蓮實重彦さんにふさわしい会?と言ったら蓮實さんに怒られそうです。申し訳ございません。

本文の内容にイラつくのはもちろんのこと、細やかな文法の小技に、読み進めるうちに戸惑いが生じるといった参加者の感覚もわかる気がします。参加者の方のイラつきの視点に、なるほど!とうなずく場面が多くありました。他、書籍だけでなく、雑誌や小冊子が新鮮に感じられました。

【ご紹介いただいた本】

2016.12.17

参加者の皆さま、ありがとうございました。
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第37回(11/19)繋がる世界

■参加者11名(男性4名、女性7名)でした。

今回のお題は「弱いつながり、強いつながり」でした。

きっかけは読書会の参加者同士のつながりが不思議すぎると言われたからです。彼女は年齢も性別も職業もバラバラの中に、たった一人で参加することの勇気はなかなかわかないそうです。とりあえず『レインツリーの国』を読んでもらうことにしました。一冊の本を通じて心を通いあうところから物語が始まる本書から”掴んで欲しい”と思います。

そして言わずもがな”しっかり掴んでいる”横浜読書会の皆さま。抽象的なお題「弱いつながり、強いつながり」にもかかわらず沢山の本を持ってきてくれました。まさか”納豆”から”出口なお”まで発想が及ぶとは思ってもみませんでしたが、読書家のみなさん!さすがです!多くの本とみなさまとの出会いに感謝した読書会スタートです。

【ご紹介いただいた本】

2016.11.19.11

2016.11.19.22

2016.11.19.33

参加者の皆さま、ありがとうございました。
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第36回(11/13)藤田先生ふたたび

■参加者14名(男性6名、女性8名)でした。

今回は京都光華女子大学の藤田大雪先生をお招きしてプラトン著『ゴルギアス』を読み説きました。怪獣の名前かと思った方から、アスペンセミナー合宿で哲学を学び深めた方までの参加です。

前半は藤田先生の講義、後半はフリーディスカッションとして3時間をかけて語り合いました。

中でも印象的だったのが「哲学は摩周湖のようにどこまでも清らかで美しく、どこまでも透明で澄んでいる。その湖底の深さは計り知れないものだ。」との意見です。「哲学」の的を射た比喩です。

今回では終わらず『ゴルギアス』後半は次回へ持ち越しとなりました。

【ご紹介いただいた本】

読書会の様子を写真に収めるのを忘れてしまい慌てて懇親会での撮影となりました。

2016.11.19.1

2016.11.19.2

2016.11.19.3

参加者の皆さま、ありがとうございました。
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第35回(10/29)いつかは読みたい積読本

■参加者14名(男性5名、女性9名)でした。

今回のお題は「積読本」です。積読本とは、読まずに積み上げたままで未読の本のことです。積読なだけに積み上げてみました。

2016.10.29

ボリュームのある本が多いようです。読み始めに勇気がいるとの話もありました。同感です。

2016.10.29.2

いつかは読みたい積読本。やはり皆さんのプレゼンテーションを聞いても、どれも濃厚な香りのする本ばかりでした。当時話題に上って買ったはいいが積読のままの書籍や、興味を持った作家のシリーズ作品を買い占めて読まずにそのままなど、すべての積読物語が自分に当てはまる納得の「あるある話」でした。

しかし!参加者のTさんが殆どの本に解説を加えてくれる賢人ぶりを発揮しました。殆どの本を読んでいるようでTさんが凄すぎて異常な盛り上がりを見せた読書会でした。

 

【ご紹介いただいた本 】

2016.10.29.3

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第34回(9/24)宇宙人はいるのか?

■参加者16名(男性、女性)でした。

 

今回のお題は「SF」サイエンスフィクションです。

 

なんと!特別ゲスト冬木糸一さんをゲストに豪華に開催しました。

冬木さんはSFを中心に年間500冊以上の本を読み、おすすめの本の書評をブログ「基本読書」に書き続けて10年近くになるいう読書の賢人です。読みごたえのあるブログは秀逸でかつ読みやすくキュレーターとして大注目の方です。

詳しい方にはかなわないジャンル「SF」です。横浜読書会は競ってプレゼンテーションする場ではありません。安心して面白いと思った本を自由に発表していただけたらと思っています。

そんなみなさまのプレゼンテーションは『言壺』から始まり『僕たちの終末』で終わるという振り幅の大きさに驚きました。読みたい本が一気に増えた「SFの宝庫」の会でした。

参加者の皆さま、ありがとうございました。
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【ご紹介いただいた本】

2016.9.24

 
 
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第33回(8/27)対談集は奥が深い!

■参加者13名(男性名、女性名)でした。

 

今回のお題は「対談集」です。

 

あらためてお題にしてみると意外に読んでいる対談集です。今回は偶然にも河合隼雄さんが多いことに驚きました。

人となりが表れる対談集でひときわ異彩を放ったのが稲村弘さん。一緒に住んでいた恋人の帰りが遅かったので家中の箸を畳に刺して待ったという、エピソードは読書家たちの妄想をかきたてるインパクトの強いお話でした。そんな不思議の国の歌人・稲村弘さんと同じ匂いの春日武彦さんとの対談集に参加者全員が大爆笑でした。

 

参加者の皆さま、ありがとうございました。

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【ご紹介いただいた本】

2016.8.27.1

2016.8.27.2

 
 
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第32回(7/23)人生の役に立たない本は幸福感あふれる本

■参加者13名(男性名、女性名)でした。

 

今回のお題は「人生の役に立ちそうにない本」。愛すべき本達の大集合です。

期待通りの役に立たない本達。ここで大賞を決めようという流れになり、見事大賞を受賞したのが『記憶スケッチアカデミー』でした。記憶だけに頼って書かれたやる気のない絵たちは読書会が進行できないくらい笑える本でした。副賞として『ブッシュ妄想録』。タイトルでおおよその内容は把握していただけるかと思います。

参加者の皆さま、ありがとうございました。
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【ご紹介いただいた本】

2016.7.23

 
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第31回(6/18)ソクラテスに聞いてみた

■参加者27名(男性13名、女性14名)でした。

 

今回は藤田大雪先生をお招きして「哲学祭り」を開催しました。藤田先生は『ソクラテスに聞いてみた』の著者でもある今を生きる哲学の賢人です。

 

【ご紹介いただいた本】

 

2016.6.18

参加者の皆さま、ありがとうございました。
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第30回(5/21)乗り物大集合!

■参加者12名(男性8名、女性4名)です。

今回のお題は「乗り物」でした。

何となく予想していた乗り物「新幹線・豪華客船・潜水艦・カヌー」

乗れないけれどわかる気がする「宇宙探査機・紙ヒコーキ」

なるほどと思った「ノアの箱舟」

異色の乗り物「口車」など、さすがのセレクションでした。

紙ヒコーキを実際に作って飛ばしてみたり、図鑑を見たり子供のようにはしゃいでしまいました。

【ご紹介いただいた本】

2016.5.21

参加者の皆さま、ありがとうございました。
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第29回(5/14)アサーティブコミュニケーション

今回の横浜読書会は特定非営利活動法人アサーティブジャパンの大井健二さんをお招きして「アサーティブ講座&読書会」を開催いたしました。

第1部は「会話」に関する本のプレゼンテーションです。

つながる言葉、さえぎられた言葉、そんな会話の一文を思わせる本をお題に、全員で持ち寄りました。

 

『沈黙』遠藤周作

沈黙 (新潮文庫)の詳細を見る
江戸時代初期、島原の乱の鎮圧後、キリシタン規制が厳しかった時代に命をかけてもなお司教であり続ける姿が読む者の心を打つ。
 
『旅人 開高健』高橋昇
旅人 開高健の詳細を見る
「危機と冒険」を求めて小説家・開高健は旅に出る。そんな姿を写真家・高橋昇が追い続ける。たとえ開高健がこの世を去ったとしても追い続けるのだ。
 
『あなたのプレゼンに「まくら」はあるか? 』立川志の春
あなたのプレゼンに「まくら」はあるか? 落語に学ぶ仕事のヒント (星海社新書)の詳細を見る
イェール大学から三井物産の経歴を持つ著者。落語の魅力をビジネスにどう役立てるのかを説いたエネルギー全開の書。
 
『舟を編む 』三浦しをん
舟を編む (光文社文庫)の詳細を見る
辞典「大渡海」の15年に及ぶ製作を通して、膨大な言葉の波に流されながら、人としての生きざまや奥深さを細やかに書き綴る。
 
『リボン』小川糸
リボン (一般書)の詳細を見る
オカメインコのリボンが人と人とを繋いでゆく心温まるほっこり感満載の物語。丁寧な日常が素敵に描かれ心が癒される一冊。
 
『光る源氏の物語』大野晋
光る源氏の物語〈上〉 (中公文庫)の詳細を見る
『光る源氏の物語』大野晋
光る源氏の物語〈下〉 (中公文庫)の詳細を見る
国語学者・大野晋と作家・丸谷才一の対談形式で「源氏物語」を語り尽くした魅力ある一冊。両者の博識ぶりから繰り広げる世界観に脱帽だ。
 
『聲の形』大今良時
聲の形(2) (週刊少年マガジンコミックス)の詳細を見る
西宮硝子は過去に石田将也から苛めを受ける。心身共に成長した2人が再び再会してからの物語。学校内における障害者が感じる疎外感や孤独が秀逸に描かれる。
 
『誰もいない夜に咲く 』桜木紫乃
誰もいない夜に咲く (角川文庫)の詳細を見る
北海道を舞台にした7編の短編集。リアルでウエットな登場人物に孤独と重みを感じる。日常を生きる女性の強さを描き貫く。
 
『コミュニケイションのレッスン』鴻上尚史
コミュニケイションのレッスン (だいわ文庫)の詳細を見る
「世間」とは自分と繋がりを持つ世界、「社会」とは繋がりのない世界、と定義する。世間と社会におけるコミュニケーションの能力を高める一冊。
 
『家日和』奥田英朗
家日和 (集英社文庫)の詳細を見る
家族の日常にスポットを当てた短編集。誰もが心の片隅で抱きがちな願望や不満をユーモラスな物語にしてお届けする。
 
『ドリトル先生アフリカゆき』ヒュー・ロフティング
ドリトル先生アフリカゆき (岩波少年文庫 (021))の詳細を見る
井伏鱒二の翻訳、動物の言葉がわかるドリトル先生の大冒険。動物愛に溢れた物語に世代を超えて夢中になれる一冊。
 
『夜長姫と耳男』坂口安吾
夜長姫と耳男の詳細を見る
破滅派の衝動を筆に託し、坂口安吾は心の闇と一心不乱に戦う。夜長の長者の使者アナマロは耳男に何を引き寄せるのか。
 
 『ニューヨークは闇につつまれて』アーウイン・ショー
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『夏服を着た女たち』の続編。佐々木マキのイラストに常盤新平の翻訳の本書は洗練された都会の空気を纏い清々しく風が舞う。
 
『無我と無私 禅の考え方に学ぶ』オイゲン・ヘリゲル
無我と無私 禅の考え方に学ぶの詳細を見る
スティーブ・ジョブズが愛読した「弓と禅」の新訳。無我の状態で行う行為こそが、その人の本質。自己意識を無化して己と向き合う。
 
 『わかりあえないことから』平田オリザ
わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書)の詳細を見る
コミュニケーション能力と人格は必ずしも一致しない。端的な捉え方をしがちなコミュニケーション能力を演劇を通して高めよう。
 
『鷺と雪 』北村薫
鷺と雪 (文春文庫)の詳細を見る
 昭和の実際の事件をモチーフに物語が構成された短編集。良家のご令嬢とお抱え運転手・ベッキーさんが「日常の謎」に挑むシリーズ最終章。
 
『ロマンシエ』原田マハ
ロマンシエの詳細を見る
パリを舞台に芸術と恋が花開く。主人公は乙女の心を持つ繊細な男子。リトグラフの様々な情報も勉強にもなりお得感ある一冊だ。
 
『映画千夜一夜』淀川長治
映画千夜一夜の詳細を見る
映画の千夜一夜の世界!淀川長治ワールドへようこそ。今宵は天才がフィルムに託した忘れられない名作と共に人生の幸福に酔いしれよう。
 
『インヴェンション』高山宏
インヴェンション (La science sauvage de poche)の詳細を見る
宗教、哲学、科学そして芸術の世界を瞬間で捉える。知の狩猟民にしてしなやかな思考を展開するお二人の「会話術」の書。
 
『フルメタル・パニック!』賀東招二
フルメタル・パニック!戦うボーイ・ミーツ・ガール(新装版)<フルメタル・パニック!(新装版)> (富士見ファンタジア文庫)の詳細を見る
 SFアクションコメディの決定版。
 
 
 第2部はワークショップを行いました。  
 
  1. アサーティブとは

Assertivenessの訳語は「自己主張すること」です。

 

ビジネスでもプライベートでも人間関係には行き違いやストレスがつきもの。そんな対人関係におけるストレスを軽減し、自分も相手も尊重して信頼関係を築いていくために、専門的なトレーニング「アサーティブトレーニング」を身につけてみましょう。

 

感想…アサーティブはアメリカの人権擁護運動や女性解放の思想と理念を土台として発展してきたとのお話がありました。深い歴史があるのですね。

 

  1. コミュニケーションのクセの自己点検とパターン

・ドッカン攻撃的…人に食ってかかる攻撃的なタイプ

・オロロ受身的…自己犠牲的で、ふみにじられても黙っているタイプ

・ネッチー作為的…攻撃性を隠して相手をコントロールするタイプ

 

例として待ち合わせに遅刻した友人に対しての対応で考えてみます。

ドッカン攻撃的は「いい加減にしろよ。いつまで待たせるんだ。」と怒鳴り気味の態度、オロロ受身的は「大丈夫だよ。へいきへいき。」と言いつつ自分の中でストレスをため、ネッチー作為的は「いつも遅れてくるから、まさか今日は遅刻しないと思ったけどやっぱり遅刻だったね。」と上から目線で嫌味っぽく言う、といったところです。

 

感想…驚くべきことにすべて該当します。(笑)そんな私をどんな時も受け入れてくれる愛犬。犬は偉大です!

 

  1. コミュニケーションを取るときの4つの柱

・誠実(自分に対しても、相手に対しても誠実であること)

・率直(率直に簡潔に具体的に)

・対等(自分も相手も尊重した対等な態度で向き合う)

・自己責任(コミュニケーションの半分は自分にあるのだということ)

 

  1. ケーススタディ

例として貸した本を次回会う時にでも返してほしい時の伝え方を考えてみます。

 

・誠実(言いづらい)

・率直(次に貸す人がいるから返して欲しい)

・対等(会う前にメール等で連絡をする

 

 

 

土曜の午後という貴重なお時間を「アサーティブ・コミュニケーション紹介講座の参加に充てよう!」という選択をしていただいたこと、改めまして、感謝申し上げます。

1時間半という限られた時間の中ではありましたが、「自分も相手も大切にして自己主張する」という感覚や、「伝えたいこと」を「相手に伝わるように伝える」ための考え方とそのスキルを知っていただいたことで、その後の生活の中でコミュニケーションについて考えるキッカケになったり、具体的に使っていただいてお役に立てることが出来ていれば幸甚です。

 

 

横浜読書会とのコラボということで、前半に参加者の皆様と一緒に「コミュニケーション」にまつわる本の紹介時間があり、私達も持参した本のご紹介をさせていただきました。読書の感想を共有する体験は非常に新鮮で(数十年前の読書感想文が最後だったかも・・・)、皆さんの一冊一冊の本への想いや内容紹介を非常に興味深く聞かせていただきました。コミュニケーションという視点からも、本紹介という自分の考えを共有する機会は素晴らしいと感じました。そして、改めて本の楽しさと奥深さを確認することができました!

 

  • 「何となく」感じていたことが的確に言語化された。
  • 自分のクセが分かった。
  • 社内でのコミュニケーションを振り返るきっかけになった。
  • 自分では気付けなかった感情を言語化することの重要性に気付けた。
  • 今までと違った視点でコミュニケーションのとり方を知ることが出来た。

 

講座中の熱気からも感じておりましたが、皆様が「自分ごと」として、積極的にコミュニケーションについて向き合い、参加いただいていたなぁ、と強く印象に残っております。

ご紹介した内容は、意識し、実践を繰り返すことで自分に変化が生じ、相手とのかかわりにも変化を起こす力を持っています。ぜひ、小さいことからたくさん試して実感していただければと思います。

 

最後になりますが、継続することや実践することへの関心のコメントも多くいただきました。

そのためにも、定期的に思い出す機会としてのメルマガやTwitterへの登録、理解を深めるための本や講座はお役に立てると思いますので、以下にご紹介させていただきます。

 

  • 学んだことを実践すると案外難しかった。
  • もっと長い時間体験したかった。
  • もう少し踏み込んだ内容も知りたい。
  • 少しずつでも日常生活で実践していこうと思います。
  • 続けられるか、実践できるか心配・・・。

 

アサーティブ・メルマガ(毎月1回配信)はこちら

https://www.assertive.org/mailmagazine.html

 

Twitterはこちら

https://twitter.com/assertivejapan

 

本で学ぶ

https://www.assertive.org/d/d_1_10/

 

講座で学ぶ

https://www.assertive.org/b/b_2_1/

 

今後もアサーティブが皆さんの自己信頼を強くし、大切な相手との関係を育む一助になることを心より祈っております。

 

第28回(4/16)世界に誇る喫茶店

■参加者14名(男性6名、女性8名)

初参加の方は1名でした。

 

第28回のお題は「食」です。季節ごとの味わいやその土地の文化や歴史の鏡となる「食」にどのようなインスピレーションを受けて本を選んだのか大変楽しみです。

そして今回は自己紹介に加えて「忘れられない変な食べ物」を話してもらいました。

皆さん、案外チャレンジャーです。世界中の変な食べ物を口にしていることがわかりました。特にアジアの発展途上の国で出会ってしまった衝撃的な食べ物は珍味を超えて、毒?に近い旨味?の話。笑えるエピソードが盛りだくさんで面白かったです。

そんな中、我が国・日本において世界が誇るクレイジーな喫茶店の存在を知りました。

名古屋にある「マウンテン」です。

甘口イチゴスパゲティ、小倉丼、八丁味噌かき氷など、人間の食べ物とは思えない殺人的メニューが勢ぞろいでどれもメガ盛り。彩りもおかしな感じで、食欲が一気に失せること間違いなし。マウンテン用語?によると、注文した料理を途中で断念することを「遭難」、間食したことは「登頂」と言うそうです。県外から登頂を目指して多くの人が足を運ぶ大人気店。もちろん普通メニューもあり、学生のために大盛サービスしてくれる良心的な喫茶店とのこと。機会があれば行ってみたいと思わないくらい、口にできそうにない料理でした。

 

【実際作ってみました】

なんと参加者の方で、今回ご紹介頂いた本の料理を作ってみた!という方がいました。

しかもNさん、男性です。

『シャーロック・ホームズ家の料理読本』ファニー・クラドック

シャーロック・ホームズ家の料理読本 (朝日文庫)の詳細を見る

シャーロックホームズ家のお食事の担当だったハドソン夫人のレシピ本。英国ヴィクトリア朝の食文化に興味のある人にはお薦めの一冊。この中の「ビーフゼリー」をご紹介します。

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①牛肉を入れた瓶を湯煎にかけて、

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②ビーフゼリーの出来あがり!

ハドソン夫人に怒られそうですが、愛犬の大好物だと思います。

 

小説にあった生姜の凝固成分の特性を探究するためジンジャーミルクプリンを作ってみたというエピソードも。

ちなみに、こちらも男性です。

 

「変な食べ物」という話題だけで、これだけウイットに富んだ会話の連続になるとは驚きました。会社の飲み会や合コンの主役になること間違いなしの小ネタ満載だった読書会スタートです!

 

【ご紹介いただいた本】

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『仰臥漫録 』正岡子規

仰臥漫録 (岩波文庫)の詳細を見る

正岡子規の死の直前まで書き綴った日記。俳句や水彩画はもちろんだが食欲日記のようにも思える。病床では食べることぐらいしか興味がないと暴食に走る筆者の食欲は驚きを超えてもはや生命力の祭りだ。

 

『納豆の快楽』小泉武夫

納豆の快楽 (講談社文庫)の詳細を見る

納豆好きはもちろん、健康に興味のある人は必読!「発酵仮面」こと小泉先生が正しい納豆の食べ方から保存食納豆の作り方まで熱く語る。ところで納豆菌の粘り度に単位がある事をあなたはご存知だろうか?

 

『喋々喃々』小川糸

喋々喃々 (ポプラ文庫)の詳細を見る

季節感のある暮らしや、食べもの。下町の風情ある暮らしに溶け込む着物姿。禁じられた恋に繊細で揺れ動く気持ち。『食堂かたつむり』の著者でもある小川糸の小説は言葉で酔わせる。

 

『里山産業論 』金丸弘美

里山産業論  「食の戦略」が六次産業を超える (角川新書)の詳細を見る

食を中心に日本の地域経済を考える。地域活性化に必要なことはご当地キャラでも補助金でも工場でもなくその土地の「食文化」だということ。具体的な対処法も丁寧に解説。

 

『なぜイタリアの村は美しく元気なのか』宗田好史

なぜイタリアの村は美しく元気なのか: 市民のスロー志向に応えた農村の選択の詳細を見る
イタリアの農村アグリツーリズモは食文化を中心に農村環境を改善した成功例だ。豊富なデータと社会的背景を踏まえて学術的に解説する。日本の農村の改革にも期待を寄せる。
 
 
 『だし生活、はじめました。』梅津有希子
だし生活、はじめました。の詳細を見る
意外と気軽に取れるだし。風味豊かな鰹、万能な昆布、個性が光る干し椎茸など簡単にご紹介。毎日続けられるよう工夫された優れた実用書だ。今日から実践、継続してみよう。
 
 
『ラーメンと愛国』速水健朗
ラーメンと愛国 (講談社現代新書)の詳細を見る
日本人の大好きなラーメンは、もはや国民食と言っても過言ではない。そんなラーメンの歴史を基軸に戦後アメリカの小麦戦略から3.11以降に至る現代史をスリリングに語る。
 
 
『キッチン 』吉本ばなな
キッチン (角川文庫)の詳細を見る
祖母の死をきっかけに、田辺親子と不思議な3人暮らしを始めたみかげ。女性として、人間として成長していく物語。吉本ばななの世界観に心地よさを感じる。キッチンとひとのこころの深遠な話。
 
 
『もの食う人びと 』辺見庸
もの食う人びと (角川文庫)の詳細を見る
共同通信社の特派員であった著者が、世界各地の「食」を描いたルポルタージュ。「食べる」ことは生きるために必要なこと。紛争、貧困、社会問題等、厳しい立場に立たされた人々の食に迫る。

 

 
『ナマコの眼』鶴見良行
ナマコの眼
ナマコ目線でナマコの世界を語る衝撃的な本。500ページある本文はナマコに関する歴史や文化が語られ、ナマコに興味が無い人でも文化人類学的に楽しめる。「なまこのまなこ」ちなみにナマコは眼がない生き物。
 
 
『料理の四面体』玉村豊男
料理の四面体 (中公文庫)の詳細を見る
料理の概念を体系的にとらえた一冊。火・水・油・空気の関係性から料理を分類、分析してしまうという画期的内容に圧巻。科学的見解に触れながら料理の楽しさや食の魅力を十分に堪能する。
 
 
『ラブレーの子供たち』四方田犬彦
ラブレーの子供たちの詳細を見る
古今東西の著名人が食した料理を再現し、エピソードと共にまとめた極上のエッセイ集。味わいと香りたつ食のシンフォニー。食を愛した著名人の味覚の力に芸術性を感じる。
 
 
『きのう何食べた?』よしながふみ
きのう何食べた?(8) (モーニング KC)の詳細を見る
BL(ボーイズラブ)と一言で片づけてはいけない恋愛漫画。8巻は二人の京都旅行の話が中心。年齢を重ねるごとに深くなる愛と悩みを、美味しい料理を通して見事に描き上げる。
 
 
『最後の昼餐』宮脇檀
最後の昼餐の詳細を見る
建築家の故宮脇檀氏の、文字通り「最後の昼餐」をまとめたエッセイ。生活を楽しむことや、美味しいものを食べることに幸せを感じることができる。
 
 
『くいいじ 』安野モヨコ
くいいじ 下巻の詳細を見る
美食家でもなければ料理が上手いわけでもなく、著者のくいいじと食への欲求だけに導かれて仕上がった一冊。とはいえ洗練された調理器具や素敵なイラストにセンスの良さを感じる。漫画『働きマン』の作者。
 
 
『お菓子教室』上田悦子
お菓子教室―やさしいお菓子をやさしく教えますの詳細を見る
お菓子作りの基本となるレシピ集。特別な材料をそろえる必要もなく、難しいテクニックも必要ないため、気軽に簡単に美味しいお菓子が作れる。
 
参加者の皆さま、ありがとうございました。
加筆、訂正受け付けております。気軽にご連絡を頂きたくお願い申しあげます。

第27回(3/19)色と光

■参加者10名(男性6名、女性4名)

初参加の方は4名でした。

 

今回のテーマは「色」です。

あなたは何色が好きですか?

どのような彩りで洋服や雑貨を選んでいますか?

色とは電磁波の一種で目の中で色の感覚を引き起こす光です。可視光線と呼ばれる紫外線と赤外線の間の380mから780mのごく狭い範囲の電磁波が目に色の刺激を与え色の基となります。日常にあふれる様々な色は、光がなければ見ることはできません。

そこで皆さんとオープニングに「光」について話を伺いました。

私は高校時代に「ひかり」ちゃんと「ひかる」ちゃんがたくさんいてパニックだったという軽めの話をしたのですが、皆さまのお話は深い味わいをもたせるものだったもので、今回のお題は色ではなく光に変更したくなるくらいでした。

高級ホテルでのコース料理のような、「光」について。以下、優美な世界をごゆっくりご堪能くださいませ。

 

雨上がりに太陽の光を浴びた蜘蛛の糸の美しさ

和紙から透けるほのかな灯り

北欧の白夜

鰤起こし

灯台の光

光のフェルメール 闇のレンブラント

 

いかがでしたか?

森アーツセンターギャラリー展の「光のフェルメール 闇のレンブラント」にレンブラントも光だろ、と突っ込みを入れたあなたに大賛成です。ぜひ読書会に遊びに来てくださいね。

それでは色についての読書会スタートです!

 

【ご紹介頂いた本】

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▶明け方の色・藍色

『三十光年の星たち(上)』宮本輝

三十光年の星たち(上) (新潮文庫)の詳細を見る
 
『三十光年の星たち(下) 』宮本輝
三十光年の星たち(下) (新潮文庫)の詳細を見る
うだつが上がらない主人公・坪木は近所の老人・佐伯にお金を借りたことから運命が動き出す。30年後の自分を見据えることで人生の本当の意味が見えてくる。宮本輝ファンにはたまらない人生再生の話に夜明けを感じよう。
 
 
 ▶バラ色
『優雅なハリネズミ』ミュリエル・バルベリ
優雅なハリネズミの詳細を見る
知性の人である高級アパート管理人・ルネと、天才であるがゆえに世界と交わることを拒む少女・パロマの前に突然現れた日本人紳士・オズ。彼の出現で2人の運命が大きく変わっていく。哲学の花が咲く本書はフランスで130万部売れた大ベストセラー本。
 
 
▶白と黒
『最新戦法の話』勝又清和
最新戦法の話 (最強将棋21)の詳細を見る
将棋の戦法の歴史や解説に特化した総合定跡書。級位者から有段者まで広く役立てるはず。将棋をよく知るものに勝又清和を知らないものはいない。攻めか守りか、押すか引くか、勝敗の光と陰が交差する。
 
 
▶赤
 『赤い唇 』プイグ
赤い唇 (集英社文庫)の詳細を見る
『蜘蛛女のキス』で知られるブイグの長編小説。書簡体、会話体、報告書などが入り交じった構成にストーリーが駆け巡る。赤い唇から情熱の香りを放ち延々と続く会話、それはラテンアメリカ文学の証。
 
 
▶輝かしさとしての「色」
『色っぽい人々』松岡正剛
同色対談 色っぽい人々の詳細を見る
日本ペイント㈱のPR紙「可視光」に掲載されていた、選びぬかれた著名人20人と松岡正剛の10年に及ぶ「色」をテーマにした対談集。最終回が三輪明宏とはなんとも色っぽいではないか。松岡正剛という合わせ鏡あっての著名人たちの輝きと言えよう。
 
 
のように
『自閉症だったわたしへ』ドナ・ウィリアムズ
自閉症だったわたしへ〈3〉 (新潮文庫)の詳細を見る
自閉症の筆者による内面を描いた告白手記の第3弾。二巻で出会ったイアンとの生活と、自立した著者自身をとりまく環境が鋭く描かれる。幻想的な雰囲気にどこか万華鏡を思わせる世界観を感じる。
 
 
「色」について
『色の秘密 色彩学入門 』野村順一
色の秘密 色彩学入門 (文春文庫)の詳細を見る
運命さえも左右する、恐るべし色のパワーを科学的に証明する。日本の商品学の草分け的存在である奨学博士が快適色彩生活をお薦めする。お気に入りの色を纏って街へ出かけよう。
 
 
▶「色」について
『色彩の本質・色彩の秘密』ルドルフ・シュタイナー
色彩の本質・色彩の秘密(全訳)の詳細を見る
難易度高めのゲーテの色彩論を発展させたシュタイナー的色彩論。物質界の色は対象と結び付けているが、心魂界においては揺らぎ自由に漂っており、常に変容する働きがある。
 
 
▶青
『嫌われる勇気』岸見一郎   
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えの詳細を見る
※第2回 女子限定横浜読書会でご紹介頂きました。
 
アドラーが提唱する心理学を基に書かれた本書。嫌われるかどうかは他人が決めること。他人ではなく、自分が選ぶライフスタイルに勇気を持つことで自らを決定しよう。 
 
 
▶BLUE
『チェンジング・ブルー』大河内直彦
チェンジング・ブルー――気候変動の謎に迫る (岩波現代文庫)の詳細を見る
本書は 長期的な気候変動のメカニズムと、その歴史を彩る科学者たちの熱きノンフィクションだ。海底の深い底に宿る清きブルーは静かに、そして確実に気候変動を伝える。
 
 
青春色・若草
『フラニーとズーイ』サリンジャー
フラニーとズーイ (新潮文庫)の詳細を見る
名門大学に通う末娘のフラニーと、俳優で5歳年上の兄ズーイ。エゴだらけの世界に身を置くことを否定し、小さな宗教書に魂の救済を求めるフラニーを渾身の言葉でズーイが救い出す。ナイーブで優しい魂を持ったサリンジャー文学の傑作を村上春樹の翻訳で蘇る。
 
 
▶白 
 『白夜に紡ぐ』志村ふくみ
白夜に紡ぐの詳細を見る
▶赤
『伝書―しむらのいろ』志村ふくみ
伝書―しむらのいろの詳細を見る
染織作家、随筆家、 重要無形文化財保持者と様々な顔を持つ著者が織物への道を言葉で紡ぐ書下ろしエッセイ。紡ぎ、染め、織りから探し求めていた本当の色を織り出す。
 
※芸術新潮 2013年 02月号 

 

小林秀雄の芸の世界を中心に、食の魅力についてもご紹介いただきました。

 
▶灰色
『単位』木津直人
 
 

単位

古典的で爽やかな木津の詩の世界。余分な感情を削り取り、言葉に込めて読者に伝える。寓話的性格の色濃い現代詩から、光る座標軸が見つかる。
 
 
▶旅先で出会う異国の色 
『旅はゲストルームⅡ』浦一也
旅はゲストルームII: 測って描いたホテル探検記 (光文社知恵の森文庫)の詳細を見る
異国情緒漂うホテルのゲストルームのイラストや挿絵をカラーで掲載。旅先でのエピソードを添えて味わい深く仕上がっている。カメラで撮るよりも確かなセンスが漂う理由はデッサンだから。
 
 
▶文化の色
『アァルトの椅子と小さな家 』堀井和子
アァルトの椅子と小さな家 (河出文庫)の詳細を見る
コルビュジェの建てた家を訪ねてスイスへ、暮らしに溶け込む家具や雑貨を求めて北欧へ、家庭的な雰囲気を求めてイギリスへ。イラスト、写真、レシピまで手がける著者の旅のスタイルのご紹介。
 
 
参加者のみなさま、ありがとうございました。
 
加筆、訂正受け付けております。気軽にご連絡を頂きたくお願い申しあげます。

第26回(2/27)猫LOVE!犬LOVE!

■参加者8名(男性3名、女性5名)

初参加の方は3名でした。

 

お待たせしました!待ってました!今回は愛すべき猫と犬に関する本がお題です。

空前の猫ブームのようです。大変嬉しいことではないですか。猫好き編集者による『女性自身 猫自身』の雑誌が発売されたり、書店では猫の特設コーナーを設けてみたり、本好きの猫好きにはたまりません。NHK・BSで放送された「岩合光昭の世界ネコ歩き」は猫をこよなく愛する者のための鉄板番組です。世界中の猫たちをカメラのレンズが捉える映像は、どこまでもネコ目線で釘付けになります。

私はどちらかと言うと「犬派」なのかなと思います。愛犬はこともあろうか畳に穴をあけたり、買ったばかりの靴に歯形を付けたりして、ギャグを超えた言動に悩むことも多いのですが、最近はご老体のため悪さも控えめで、寂しく思うこともあります。

今回ご参加いただいた皆さまには「幼少期に犬に噛まれた!」と言ったあるある話や、実家で飼っている猫や犬の微笑ましい話を聞くことができてほっこりしました。可愛らしいグッズをお持ちいただいた方もいらっしゃいました。飼いたくても飼えない事情の方も、たっぷり猫や犬たちに包まれた時間を過ごせた今回の読書会!スタートです。

 

【ご紹介いただいた本】

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『うちの犬が教えてくれた大切なこと』大塚敦子

うちの犬が教えてくれた大切なことの詳細を見る

老いるということは人間だけではない。老犬介護の現場から「老い」と「お別れ」について向き合う。7つの実話は優しさのあふれる写真とともに語られる。

 

『猫 』大佛次郎

猫 (中公文庫)の詳細を見る
クラフト・エディング商會が 随筆家による猫アンソロジーをクリエイティブにアレンジした一冊。大正・昭和を生きた猫と、彼らを愛する者達との程良い距離感を感じる。気配の文化が漂う一冊。

 

『犬 』幸田文
犬 (中公文庫)の詳細を見る

クラフト・エディング商會が随筆家による犬アンソロジーをクリエイティブにアレンジした一冊。大正・昭和を生きた犬と、彼らを愛する者達との気概に富んだ話。それぞれに表情があり、色があり、味がある。

 
『猫と庄造と二人のをんな 』谷崎潤一郎
猫と庄造と二人のをんな (中公文庫)の詳細を見る

さすがとしか言いようがない。猫を愛でる谷崎潤一郎の文章に圧巻。通り過ぎるだけの人生ではなかろう。ふたりの女を愛し、猫の持つ魔力に翻弄されながら庄造の心は揺れる。

 

 『猫楠―南方熊楠の生涯 』水木しげる
猫楠―南方熊楠の生涯 (角川文庫ソフィア)の詳細を見る

粘菌学者・南方熊楠の生涯を水木しげるが敬愛を評して筆に納め、余すことなく漫画で描く。南方は「日本人の可能性の極限」と言わしめた天才。彼の数奇な人生の傍らにはいつも猫が佇む。

 
『イヌ どのようにして人間の友になったか』ジョン.C・マクローリン
イヌ どのようにして人間の友になったか (講談社学術文庫)の詳細を見る
アメリカの動物学者が犬の進化と人類の関わり合いの歴史を丁寧に書いた一冊。身近な犬を知るための、犬好き必読書に仕上がっている。著者が描くイラストがまた味わい深い。

 

『ねこはしる』工藤直子
ねこはしるの詳細を見る

ドジでのろまな子猫・ランの成長期。小さな魚と友情を築くも、運命は変えることはできない。児童書でありながら、優しくやりきれなさを深く感じることができる大人向けの作品。

 
『猫に満ちる日』稲葉真弓
猫に満ちる日の詳細を見る

「私は家に帰るのではなく、猫のいる場所に返っていたのだ。」そう語る女の生涯と猫の生涯がしっとりと満ちてゆく世界。溺れずに読み進めてみよう。

 
『ミーのいない朝 』稲葉真弓
ミーのいない朝 (河出文庫)の詳細を見る

23年間、筆者と共に暮らした愛猫「ミー」。出会いからかけがえのない存在となり、別れを迎えるまでの深い絆を描く感動のエッセイ。いつかは訪れるミーのいない朝。

 
『レックス 戦場をかける犬』マイク・ダウリング
レックス 戦場をかける犬の詳細を見る

軍用犬としてイラクに派遣されたレックス。クールでハンサム、どこへ行っても人気者の彼は、時には自分の命も捧げる忠誠心でアメリカ軍兵達を支える。誇り高き英雄のノンフィクション。

 
『つめたいよるに 』江國香織
つめたいよるに (新潮文庫)の詳細を見る
 冷たい夜に静かに読みたい短編集。愛犬デュークが亡くなった後、主人公に不思議な出逢いが訪れる。透明感のある少年にどこかデュークの面影を感じるのだ。
 
 『つづきのねこ』吉田稔美
つづきのねこの詳細を見る

大人のための小さな名作絵本。目の見えない猫が織りなすストーリーは余りある感情をそぎ落とし、シンプルに表現されている。失ったものにはきっと続きがある。

 
『にゃんそろじー 』中川 翔子
にゃんそろじー (新潮文庫)の詳細を見る

無類の猫好きのしょこたんこと中川翔子が選ぶ猫を扱った短編小説アンソロジー。夏目漱石で始まり半藤末利子で締めくくる構成がにくい。宮沢賢治、内田百閒など、彼女の厳選に猫好きが持つセンスの良さを感じる。

 
『八犬伝〈上〉』山田風太郎
八犬伝〈上〉 (朝日文庫)の詳細を見る
 『八犬伝〈下〉』山田風太郎
八犬伝〈下〉 (朝日文庫)の詳細を見る
 日本古典文学東の伝奇名作「南総里見八犬伝」。八犬士達の数奇な運命と冒険譚が描かれた「虚の世界」と、馬琴とその奇妙な友・葛飾北斎との対話が描かれた「実の世界」が絡み合うストーリー。
 
参加者のみなさま、ありがとうございました。
 
加筆、訂正等受け付けております。気軽にご連絡を頂きたくお願い申しあげます。
 
 

第25回(1/16)旅のおもいで

■参加者9名(男性4名、女性5名)

初参加の方は2名でした。

今回課題となった本は「旅に関する本」です。

日々の生活に追われる私にとって、時間とお金を必要とする「旅」は贅沢なことです。犬を飼うようになると、ペット専用のホテルに預けて家族旅行するのも気持ちがのらず、ますます旅行が縁遠くなってしまいました。もはや帰省は旅行の一つに含まれます。

ライフネット生命のCEO出口治明さんは年間300冊以上読んでいる無類の読書家にして旅行が趣味の知識人です。本を読んで興味を持った都市を訪れるのが楽しみのようで世界各国1300ほどの街を訪問されているうえに、ヴェネチアだけでも20回行かれているそうです。何とも羨ましい!まとまった時間が取れたなら、国内の文豪たちが愛したゆかりの宿・温泉宿巡りでも行ってみたいと思います。

さて今回ご参加いただいたみなさまの「旅に関するエピソード」は、海外出張で異国を巡った話、転勤した先々でその土地の観光を満喫したエピソードなど、こちらも羨ましい話が多かったように思います。他には家族旅行など生涯想い出に残るような貴重なお話や、新婚旅行の写真をお持ちいただいた方もいました。ノルウェーの澄んだ空気が伝わるような写真はとても開放的で牧歌的な風景が広がり、晴れやかな表情が印象的でした。貴重なお写真やご意見をありがとうございました。

 

それでは、旅に関するお薦めの本をナビゲーションにして知的探索の旅に出かけましょう!

【ご紹介いただいた本】

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▶2冊を読み比べてみよう。

 『新編 銀河鉄道の夜 』宮沢賢治

新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)の詳細を見る
『銀河鉄道の夜』宮沢賢治
銀河鉄道の夜 (岩波少年文庫(012))の詳細を見る

少年ジョバンニが親友カムパネルラと銀河鉄道に乗って幻想的な夜空の旅をする。宮沢賢治が描く世界観は唯一無二であり、如何様にも形容しがたい。よって出版社によってストーリーが違うということも頷ける。読み比べることで間口の広さと奥行きの深さを感じて欲しい。

 

『日本奥地紀行』イザベラ・バード

日本奥地紀行 (平凡社ライブラリー)の詳細を見る

明治初期、イギリス人女性が東京から北海道までの長い道のりを旅した記録。日本という国を包み隠さず正直に、そして感性豊かに書きあげた旅行記も珍しい。日本人の不衛生さ、馬との関わり合いの下手さ等耳が痛い。アイヌ人の考察も興味深いところ。

 

『場所はいつも旅先だった 』松浦弥太郎

場所はいつも旅先だった (集英社文庫)の詳細を見る

『暮らしの手帖』の前編集長・松浦弥太郎の自伝的エッセイ集。旅とは何かを著者の想い出と共に巡る一冊。旅とは未知なる場所をかりて自分とであうこと。最低の中から最高を見つけたい、または最高をもって最低を知りたい。

 

『續 さすらいエマノン』鶴田謙二

續 さすらいエマノン (リュウコミックス)の詳細を見る

記憶と精神を失ったエマノン、それらは子供のエマノンへと受け継がれる。そんな彼女の習性ともいうべき人生の旅は『おもいでエマノン』の作品へと続く。情景に溶け込むエマノンの美しさと際立つ危うさに思わずため息がでる。

 

『遠い太鼓 』村上春樹

遠い太鼓 (講談社文庫)の詳細を見る

村上春樹が1986年から3年間暮らしたイタリア、ギリシャでの生活を綴ったエッセイ。ほとんど縁のなかったヨーロッパの地域は会話にも一苦労。手探りで家を探し、日々の食材を手に入れる。語学も異国でのトラブルもどこか温かみを感じさせるエピソードとなる。

 

『雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行 』村上春樹

雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行 (新潮文庫)の詳細を見る

トルコとギリシャ正教の聖地・アトス島を旅したちょっとハード気味の旅行記。決して楽しそうではないが、旅先で出会ったひとたちや食べ物、そこで観た景色などが現地の空気とともに伝わりなんとも味わい深い。一度は行ってみたくなる一冊。

 

『もし僕らのことばがウィスキーであったなら 』村上春樹

もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫)の詳細を見る

ウイスキーの生産地であるアイルランドとスコットランドの旅行記。アイルランドの長閑な風土と上質なシングルモルトの香りが感じられる。蒸留し精錬された著者の言葉が熟成されて読む人の心に流れる。無性にウイスキーが欲しくなる。

 

『横浜タイムトリップ・ガイド』横浜タイムトリップ・ガイド制作委員会

横浜タイムトリップ・ガイドの詳細を見る

住み慣れた横浜の街を観光するのにおすすめの一冊。関内、伊勢佐木町、馬車道が中心に書かれており、いままで気付かなかったその土地の由来や歴史が学べる。古い写真や地図も沢山掲載されており「ブラタモリ」さながらの新しい発見が満載だ。

 

『天才の栄光と挫折』藤原正彦

天才の栄光と挫折―数学者列伝 (文春文庫)の詳細を見る

天才数学者の生涯を、ゆかりの地を巡りながら辿って行く旅。孤独な天才数学者たちは何を感じ何を見てきたのか。著者の美しい文章に奏でた、降りかかる栄光と挫折に鳥肌が立つ。

 

『心は孤独な数学者』藤原正彦

心は孤独な数学者 (新潮文庫)の詳細を見る

ニュートン、ハミルトン、ラマヌジャンという3人の偉大な数学者のひととなりや人生を見つめる旅。いったい彼らの一年の研究は数学界全体の功績にどれだけの影響を与えたのか枚挙にいとまがない。

 

『犬が星見た』武田百合子

犬が星見た―ロシア旅行 (中公文庫)の詳細を見る

著者は夫である武田泰淳と竹内好に連れ立ってソ連邦時代のロシア旅行に参加する。異国の地の食事や、夫との日常を伸びやかに描く。犬が星を見たような旅だった…あとがきが秀逸すぎて読んだ者の心を離さない作品。

 

『狼が連れだって走る月 』管啓次郎

狼が連れだって走る月 (河出文庫)の詳細を見る

旅はその土地を知ること。西の地平線に沈む赤く燃える無償の太陽、濃密な空の青、乾いた砂漠と冷たい風。旅の倫理と野生の哲学を探求する詩人思想家が感じた旅の書。

 

『見えない都市 』イタロ・カルヴィーノ

見えない都市 (河出文庫)の詳細を見る

マルコポーロがフビライハーンに自分が訪れた不可思議な都市を語り尽くす幻想都市の物語。鏡の都市、死んだ人間の暮らす都市……55の都市はどれも魅力的で能動的。それらの息遣いを感じる旅に出逢える。

 

『地球はグラスのふちを回る 』開高健

地球はグラスのふちを回る (新潮文庫)の詳細を見る

世界各国の旅を通して酒と食、煙草、釣りなど、をふんだんに盛り込んだ大人のエッセイ。肩肘を張ることのない開高健が極上に香る言葉で読者を酔わせる。

 

『雷桜 』宇江佐真理

雷桜 (角川文庫)の詳細を見る

徳川将軍・家斉の17男で気の病いに悩まされていた清水家の当主・斉道。静養の旅に出た先の雷桜の木で運命の女性「遊」と出合う。繊細で美しさが舞う時代小説。

 

『カリブー 極北の旅人』星野道夫

カリブー 極北の旅人の詳細を見る

写真家・星野道夫が生涯追い続けた「カリブー」。アラスカの広大な大地に生息する彼らの姿は華麗で美しい。本書で装丁を手がけたデザイナーはおなじみ三村淳。

 

▶タイへ旅行する者と、タイで旅行者を招き入れる者の作品

 『プラットフォーム 』ミシェル・ウエルベック

プラットフォーム (河出文庫)の詳細を見る

父親の遺産を相続した主人公は、タイ・ツアーに参加してある女性と出会い、人生が大きく変貌していく。性欲についての描写が濃厚で徹底されており執念さえ感じる。近年大注目の著者の今後に期待。

 

『観光』ラッタウット・ラープチャルーンサップ

観光 (ハヤカワepiブック・プラネット)の詳細を見る

アメリカ生まれバンコク育ちのタイ人の著者。タイの暑い空気と甘い匂いが目の前に広がる本書は旅人を迎え入れる側の目線で描かれる。人生の哀しい断片を瑞々しい感性で彩った若き感性があふれる作品。

 

『世界のごちそう』本山尚義

世界のごちそう 旅×レシピの詳細を見る

神戸のレストラン「多国籍料理パレルモ」のオーナーシェフが食を中心にアジア&ヨーロッパを旅した放浪料理修行のエッセイ。良き出会いが味の深みを生み出す。

 

『図南の翼 十二国記 』小野不由美

図南の翼 十二国記 (講談社文庫)の詳細を見る

豪商の娘として育った少女が先王の没後、荒廃した供国を憂い、蓬山を目指す物語。12歳の少女が十二国供王誕生への遠大なる旅へと誘う物語。

 

▶雑誌「Esquire」に掲載されていたエッセイと写真集

『モノリス』日野啓三

モノリスの詳細を見る

惑星地球の、そして人間の意識の変容をめぐって砂漠・鉱物・古代遺跡・森・細胞・脳・遺伝子そして都市―多次元宇宙に渦巻くしなやかな自己形成の諸力を全身全霊で交感する、日野啓三の詩的エッセイ集。

 

『メタモルフォセズ』稲越功一

メタモルフォセズの詳細を見る

テクノロジーと金属の神々によって遺伝子操作された異形のメガロポリス。無機質でスタイリッシュな空気を纏う。雑誌「Esquire」軌跡の写真集。

 

参加者のみなさま、ありがとうございました。

加筆、訂正等受け付けております。気軽にご連絡を頂きたくお願い申し上げます。

皆さまの参加をお待ちしております。

第24回(12/20)横浜市中央図書館で読書会

“その国の「豊かさ」を知るには図書館を見るとよい。”

何かの本で読んだ記憶があります。

 

毎日生きるだけで精一杯な人にとって、読書は贅沢なことだと思います。発展途上国の村社会には母国語の翻訳が確立されていなかったり、言語教育の不十分な地域も多く、字が読めないという問題もあります。図書館の書籍も充実しているとは言い難いのが現状でしょう。また、内戦状態が続く国に図書館自体が存在するのだろうかと考えると、私達が住む平和な横浜の街で、こころ穏やかに書籍に触れながら学べる場所があることを誇りに思います。そしてたくさんの本達が図書館で迎えてくれることを当たり前と思わず、感謝の気持ちを持って今回の企画をご提案させていただきました。

 

横浜市中央図書館 企画調整係長 山内様、今回の企画をご快諾いただき感謝いたします。

琴寄様、お打合せや資料作成等、当日のファシリテーターをありがとうございました。

伊藤様、高橋様、開場設営等と参加者への細やかなご配慮をありがとうございました。

 

横浜市中央図書館から上記の4名、横浜読書会KURIBOOKSから10名(男性2名、女性8名)の参加でした。

 

横浜の歴史そのものを感じる佇まいの横浜市中央図書館にて「第24回横浜読書会KURIBOOKS」開催です!

 

【開場・受付開始】13:30

なんと!遅刻者がゼロでした。おかげさまで入館手続きもスムーズに行われ、スケジュール通りに開始できました。参加者の皆さま、優秀すぎます。

 

【ご挨拶】14:00

山内様から簡単なご挨拶と横浜市中央図書館の歴史についての説明を受けました。

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【自己紹介】14:20

今回は「図書館のおもいで」も皆さんに話していただきました。

お母さんと通った図書館のおもいで、学生時代に学校図書館に納める書籍を先生と一緒に買いに行った楽しいエピソード、社会人になってからの図書館との付き合い方、子供たちと読んだ絵本のお話などなど、それぞれの話題で盛り上がりました。

今も昔も、郷里や都会にも、私たちが暮らしてきた空間には常に図書館があったと再認識しました。図書館は大変ありがたい存在です。これからも大いに活用していきたいと思います。

 

【本のプレゼンテーション「冬に読みたい一冊」】15:05

 

■ご紹介いただいた本

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『グレート・インフルエンザ』ジョン・バリー▶▶山内様

グレート・インフルエンザの詳細を見る

  1918年、突然の恐怖が人々を襲った。積み重なる死体、人通りの絶えた街、霊柩船と化した兵員輸送船、パニックに輪をかけた当局の対応―。世界中で最大推定1億人の生命を奪った史上最悪のインフルエンザの実態と、その謎を解き明かそうとした科学者たちの奮闘を描く。※横浜市中央図書館検索ページより


『日本を襲ったスペイン・インフルエンザ』速水融▶▶山内様

日本を襲ったスペイン・インフルエンザ―人類とウイルスの第一次世界戦争の詳細を見る
関東大震災の5倍の人命を奪いながら、「スペイン風邪」と称され、被害の実態も十分に把握されないまま忘却された、史上最悪の“新型インフルエンザ”。歴史人口学の泰斗が、その大流行の詳細を明らかにする。※横浜市中央図書館検索ページより
 
  
『流行性感冒』内務省衛生局▶▶山内様
流行性感冒―「スペイン風邪」大流行の記録 (東洋文庫)の詳細を見る
1918年から20年にかけて世界中で猛威をふるった史上最悪の感染症、スペイン・インフルエンザ。主として日本におけるその流行の状況、予防、病理などをつぶさに記録した貴重な調査報告書。※横浜市中央図書館検索ページより
 
 
『野尻抱影 星は周る』野尻抱影
野尻抱影 星は周る (STANDARD BOOKS)の詳細を見る
 野尻抱影の随筆集。夜空に瞬く星たちが言葉のかけらから降り注ぐ。星座に深い知識がなくても十分に楽しめる内容だ。
 
 
『平岡正明オン・エア 耳の快楽』平岡正明
平岡正明オン・エア 耳の快楽の詳細を見る
惚れぬいた音楽の魂に憑き、憑かれ、愛情のあり丈を傾けて、語る。五木寛之、田中優子、ルベ・エマニュエル、このうえない通人を相手に得て、言語による即興演奏者・平岡正明のみがなしうる話芸の白眉、音楽批評の究極。※横浜市中央図書館検索ページより
 
 
『ウィンターズ・テイル〈上〉』マーク・ヘルプリン
『ウィンターズ・テイル〈下〉』マーク・ヘルプリン
 ニューヨークの冬に起こる大泥棒と白馬がメインの大人のためのファンタジーストーリー。時空を超えた神話に読者は翻弄されっぱなしの圧巻の一冊。
 
 『永順からメリークリスマス』高橋永順
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あなたはどんなクリスマスの想い出があるの?;料理の腕をみがき、部屋の飾りつけを工夫すれば、あなたはきっとパーティ上手;少女のころの夢を今;あなたは柊のドア飾り?それとも乾燥花で束ねたの?;乾燥花で束ねたドア飾りはいつまでも〔ほか〕※横浜市中央図書館検索ページより
 
 
『旅をする木』星野道夫
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アラスカの広さと静けさ。そのなかで天と地と人が織りなす物語を、暖かく語りかけてくるエッセイ群。※横浜市中央図書館検索ページより
 
 
『怖い絵 』中野京子
怖い絵  (角川文庫)の詳細を見る
一見幸せな家族『グラハム家の子どもたち』…けれど、この絵の完成後?スポットライトを浴びるドガの『踊り子』…じつは、この時代のバレリーナは?キューピッドのキスを受ける豊満な裸体『愛の寓意』…でもほんとは、このふたり?名画に塗り込められた恐怖の物語。心の底からゾッとする名画の見方、教えます。※横浜市中央図書館検索ページより
 
 
『信仰が人を殺すとき 』ジョン・クラカワー
信仰が人を殺すとき - 過激な宗教は何を生み出してきたのかの詳細を見る
アメリカでは、モルモン教徒は長老派教会の信者より多い。世界では、ユダヤ教徒より多い―「神の命令」に従い弟の妻とその幼い娘を殺した熱心な信徒、ラファティ兄弟。なぜ、熱心な宗教者たちが殺人者となり得たのか?理性と信仰、原理主義と人間の倫理の問題など宗教の深い闇に迫った渾身のノンフィクション。※横浜市中央図書館検索ページより
 
 
『アミ小さな宇宙人 』エンリケ・バリオス
アミ小さな宇宙人 (徳間文庫)の詳細を見る
 スピリチュアル系の愛の重要性を説いた本。子どもでも読める優しい文章で物語に引き込まれる。受け入れるか、受け入れないかはあなた次第。まずはページを開くところから始めよう。
 
 
『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』米原万里
嘘つきアーニャの真っ赤な真実 (角川文庫)の詳細を見る
1960年、小学校4年生のマリは、プラハのソビエト学校にいた。男の見極め方やセックスのことを教えてくれるのは、ギリシャ人のリッツァ。ルーマニア人のアーニャは、どうしようもない嘘つきのまま皆に愛されていて、クラス1の優等生はユーゴスラビア人のヤスミンカだ。30年後、激動する東欧で音信の途絶えた彼女たちと、ようやく再会を果たしたマリが遭遇した真実とは―。※横浜市中央図書館検索ページより
 
 
『停電の夜に』ジュンパ・ラヒリ
停電の夜に (新潮クレスト・ブックス)の詳細を見る
ロウソクの灯されたキッチンで、停電の夜ごと、秘密を打ちあけあう若い夫婦。病院での通訳を本業とするタクシー運転手の、ささやかな「意訳」。ボストンとカルカッタ、はるかな二都を舞台に、遠近法どおりにはゆかないひとの心を、細密画さながらの筆致で描きだす。新人作家の鮮烈なデビュー短篇集。※横浜市中央図書館検索ページより
 
 
 『努力論 』幸田露伴
努力論 (岩波文庫)の詳細を見る
「努力している、もしくは努力せんとしている、ということを忘れていて、我がなせることがおのずからなる努力であってほしい」。何かをなそうとしても、ままならぬことの多いこの世の中で、いたずらに悩み苦しまずに、のびのびと勢いよく生きるにはどうすればよいか―達人露伴の説く幸福論。※横浜市中央図書館検索ページより
 
 
『氷 』アンナ・カヴァン
氷の詳細を見る
異常な寒波のなか、夜道に迷いながら、私は少女の家へと車を走らせた。地球規模の気象変動により、氷が全世界を覆いつくそうとしていた…。冷たい熱狂を引き起こしたアンナ・カヴァンの伝説的名作。※横浜市中央図書館検索ページより
 
 
『熱愛者ふたたび』常盤新平
恋人に去られた秋の午後、翻訳家の悠治は小料理店で、着物の似合う信乃に出逢った。若い娘の奔放な行動に、悠治はふりまわされ、自分を見失った。が、やがて、結婚を誓い合った典子との再会を果たし、アメリカに旅立った悦子とも、よりを戻す。恋人との空白を埋める性愛の日々が、また始まった。無限に続くかと思われた魂と躰の歓喜。その末に訪れたものは…。直木賞作家が、大胆に性と愛の深層を描き出した衝撃のベストセラー『熱愛者』の完結続編。※横浜市中央図書館検索ページより
 
 
『いつも同じお題なのに、なぜ落語家の話は面白いのか』立川談慶
いつも同じお題なのに、なぜ落語家の話は面白いのかの詳細を見る
“間”を味方につけろ。笑いには種類がある。話しかける時は文脈。独演会名人になるな。個性は結果だ…。立川流真打ちだから書ける、一般人にこそ使ってほしい噺の神髄が満載。※横浜市中央図書館検索ページより
 
 
『クリスマス・キャロル』チャールズ・ディケンズ
クリスマス・キャロルの詳細を見る
クリスマス・イブの夜、情け知らずの孤独の老人スクルージの前に、7年前に死んだ友人のマレーの幽霊があらわれます。生前の行いを後悔し、苦しむ彼は、スクルージに忠告を与えるためにやってきたのです。続いてあらわれる3人の幽霊たち。そして、次々にうつしだされる、過去、現在、未来のクリスマスの影…。スクルージのかたくなな心は、しだいにクリスマスの意味にめざめていきます。※横浜市中央図書館検索ページより
 
 
『左手のパズル 』萩尾望都
左手のパズル (絵物語・永遠の一瞬)の詳細を見る
私と私の恋人・16歳のチェロ奏者との物語。左ききの恋人は鏡の世界にある美しい森の家に暮らしていた。『ポーの一族』のファンは必読の美しすぎる絵本。
 
 
 『トマソン大図鑑〈無の巻〉 』赤瀬川 原平▶▶高橋様
トマソン大図鑑〈無の巻〉 (ちくま文庫)の詳細を見る
街なかにひっそりとたたずむ、無用だけどなぜか人の心をとらえて離さない「トマソン」。第一物件発見から24年、トマソンと命名されてから14年、多くの観察者によって採集されてきた無数の物件写真のなかから、21タイプ304物件の名品を精選し、詳細なデータ・コメントを付した、世界初の大図鑑。本書には第一発見物件である「四谷階段」に代表される「無用階段」はじめ7タイプ156物件を収録した。※横浜市中央図書館検索ページより
 
 
『彼の生きかた 』遠藤周作▶▶伊藤様
彼の生きかた (新潮文庫)の詳細を見る
 猿たちが住む自然環境を破壊し、利益のために権威を振るう男に対して主人公・一平はどう立ち向かうのか。信じる力と強固な意志が読後感を爽やかにさせる一冊。
 
『冬の犬』アリステア・マクラウド▶▶琴寄様
冬の犬 (新潮クレスト・ブックス)の詳細を見る
役立たずで力持の金茶色の犬と少年の猛吹雪の午後の苦い秘密を描く表題作ほか、著者が22年をかけて書きあげた8篇を収める。人生の美しさと哀しみに満ちた精巧なカットをほどこされた宝石のように完璧な短編集。※横浜市中央図書館検索ページより
 
『急行「北極号」』クリス・ヴァン・オールズバーグ
急行「北極号」の詳細を見る
サンタを待つ少年のもとにあらわれたのは、白い蒸気につつまれた謎めいた汽車。その名は、急行「北極号」。Xmas前夜のミステリーを描いた傑作絵本。2004年トム・ハンクス主演で映画化決定。※横浜市中央図書館検索ページより
 
 
【館内見学】16:15
 
お待たせいたしました!館内見学のお時間です。短い時間の中での充実したひとときでした。
 
 ■5階 廊下のステンドグラス
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旧図書館(野毛の図書館)の洗面所にあったものです。石棚には6-25憶年前のアンモナイトの化石が残されています。
 
■4階 事務室
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職員の方たちのデスクが並びます。日曜日で人がいないこともあり、広く感じました。
 
 ■4階 装備室
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 選ばれた本にカバーやラベルが貼られます。各館ごとの仕分けも行います。
 
■3階 選定室
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蔵書選定を行うための新刊が並ぶ棚、ここで各館で購入するかどうかを選定します。
 
 ■2階 配送室
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仕分けした本を各館ごとにBOXに入れる配送室。3次元のパズルを解くように、本達がすき間なく詰められています。バーコードもすべて上向きの配慮。
 
 ■B2 電動集密書架
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今回ご紹介した 『努力論 』幸田露伴。なんと1913年・大正2年に出版された本です、趣があります。
 
■B3 固定書架
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書籍だけでなく、新聞や雑誌まで保管しています。海外の新聞も見受けられました。
 
【意見交換】16:45
 
図書館で働く方たちへの感謝の言葉しか出てこなかったのが正直なところです。図書館内のお仕事がどれだけ大変なのか、館内を見学し自分の目で確認することができました。
 
一つ、驚きのエピソードを聞きました。貸し出した本に自分の感想を書く人がいるということ。ページを破るなどの悪質さは感じられませんが、もちろんNGな行為です。そんな衝動にかられた方はぜひ、読書会へ遊びに来てください。熱のこもったプレゼンテーションをお待ちしております。 
 
以上 横浜市中央図書館の皆さま、参加者の皆さま、有難うございました。
 
加筆、訂正受け付けております。気軽にご連絡願います。
 
 【おまけ】
 
早速、借りて読んでいます!
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