第5回(9/8)ミステリ横浜読書会『11枚のとらんぷ』

このエントリーをはてなブックマークに追加

■参加者13名(男性7名、女性6名)初参加者は1名でした。

第五回のテーマは「トリックの世界 ミステリからマジックまで」とし、本格ミステリとマジックが見事に融合した泡坂妻夫の名著『11枚のとらんぷ』を課題本として読み解きました。

 

なんとそれだけではなく、今回は特別ゲストとしてプロマジシャンのYOSSIEさんをお招きしてマジックも披露していただきました。

IMG_3634

会は贅沢にもYOSSIEさんのマジックからスタート。音楽とともに現れたYOSSIEさんの左手には、風船。

そこへペンを持った右手を思いっきり振り下ろす。破裂音と共に目に入ったのは左手に握られたワインボトル!

そんな驚きから始まった今回のミステリ読書会でした。続けてYOSSIEさんがマジックを披露してくれます。

作中のアマチュアマジシャンクラブ・マジキクラブの面々が披露したマジックに関連したマジックをやっていただけました。紐、リング、トランプと、作中失敗ばかりのマジキクラブとは異なり、次々と成功させていきます。

巧みで愉快なコミュニケーションも心地良く、マジックの持つ魅力を堪能しました。

IMG_3580

続いて、自己紹介とともに本の感想をいただきました。下に記します。

・泡坂妻夫の別作品(湖底のまつり)を読んで、『11枚のとらんぷ』と全く異なる文体に驚いた。

・紋章上絵師、マジシャン、ミステリ作家と多くの異なる顔が、様々な作風を生み出し、ベストランキングでも複数作ランクインするのだろう

・泡坂妻夫という作家を初めて知った。作中に出てくる電話や電報などのアイテムこそ今では古いものとなっているが、ミステリ小説として色褪せない魅力があった。

・作中作を含んだ三部作構成が、他の小説では見たことがなく、大変ユニークだった。

・マジシャンクラブや、世界大会といった馴染みのないマジシャンの世界を知ることが出来て良かった。

img_news

さらにYOSSIEさんからは、作中のマジシャンあるあるに共感した。加えて作中描かれたマジシャン業界の課題も本が発行された数十年前から現在まで大きく変わっておらず、今後考えていかなければならないと実感した。などマジシャンの視点でも良い本であったとコメントいただけました。

その後、YONEの作った資料で、泡坂妻夫の略歴やおすすめの本を紹介しました。

最後にYOSSIEさんからマジシャン泡坂妻夫についての解説とともに、泡坂考案のマジックを書籍から蘇らせて披露くださいました。曰く、マジシャン泡坂妻夫は非常に論理的にマジックに取り組んでいるとともに、観客から見た時に同じ結果に見えるマジックであってもあえて複雑で難しい方法で挑む、マジシャンとしての誇りと美しさを追求した人だった。と印象的な説明がありました。これは意欲的な作品を多く残したミステリ作家としての泡坂妻夫にも通ずる点だなと感じました。

さて、いつもとは趣向を変えたミステリ読書会を開催しました。様々な形の読書会で、今後も皆さまを楽しませる企画が出来たらと思います。ぜひ今後もお越しください。

※YONEさん、感想をありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です